晴れ、19度、57%
朝、パグ犬モモの散歩に出かけ、帰ってモモに朝ごはんをあげる。それからジョギングに出かける。家を出るのは、朝5時少し前。香港は、この時期まだまだ真っ暗。とはいえ、外灯の数が桁違いに多いせいか、真っ暗な中を走るわけではない。
朝は、不思議なくらいほとんど同じ場所で、同じ人たちに出会う。しかも、一年中、そして何年も。家人に「おはよう。」って言う前に会う人たち。
ここ涼しくなって、このジョギング中にわたしの仕事がひとつ増えた。どんぐり拾い。空が明けない前に外灯の下で、道をうろうろ下を向いて探し回っている。流石に、通りかかる方たちが、具合が悪くないかと心配してくださる。にっと、笑って、どんぐりを見せることにしている。
もう、何年も出会うフィリピンのメイドさん3人組。やはり、「どうしているの?」とたずねてくれた。どんぐりを見せても、「食べるの?」とどんぐりをご存知でない。この、どんぐりの枝、どんぐりがついていた跡に、日本の布でパフボールを作りブローチを作り、そして、それをチャリティーバザーで売ると説明。それ以来、三人はいつもわたしを助けてどんぐり拾い。
実は今年のバザーはもう終わっている。つまり、来年のバザーに向けて、蓄えている。この、ブローチ、目玉商品で、あっという間に売り切ってしまう。だって、同じものはひとつもないのだから。一人で、4つも買ってくださる人がいる。おかげで、わたしたちはどんなに欲しくても、買うことが出来ない。今回は、午前中に売る分を売り切ったら、残りは午後まで出さずにいた。そんなわけで、手元に可愛いブローチがない。
11月の末から4日ほど日本に帰っていた。そしたら、今朝、例の3人組のフィリッピンのメイドさんから、大きな袋を手渡される。もちろん中は、
このがくの中に縮緬の小さなパフボールをつけてブローチを作る。
日本のどんぐりより、随分大きい。長さ3センチ、直径2センチ。
わたしが、日本に行ってる間も彼女たちは、暗がりの中、集めてくれていたんだと思うと、嬉しさで胸がいっぱいになってしまう。いつも、たくさんの人に助けられて、喜びをもらっている。