晴れ、22度、77%
わたしが、生まれて育った福岡には、スベンスカというドイツパンを売る店がある。オープンしたのはわたしが中学の頃。40年ほど前だが、その当時、ライ麦のパンが行列を作るくらいに売れていた。福岡の老舗の菓子屋の傘下で、今なお、ドイツパンを売っている。
黒くて目の詰まった、ライブレッドにKILIのクリームチーズをのせて食べるのがお気に入りだった。酸味のあるサワーだねを使って作った重い重いパン。
日が経つにつれわたしが好きだったのは、パンよりもパンをかむと歯に当たる、キャラウェイシードのあの香りだったことに、気が付いた。
先日、母の急な入院で戻った福岡。町をあわただしく動き回るわたしの目に、スベンスカの看板が目に入る。香港に帰ったら、キャラウェイの入ったパンを焼こうと思う。
ライでは、重すぎるので、グラハム(全粒粉)。最強力粉、キャラウェイ。もっとも素朴な組み合わせ。キャラウェイ好きなわたしは、たっぷり入れる。
焼き上がりはまずまずだった。
でも、少しべたつく。配合、捏ね時間、焼成時間の再検討。
キャラウェイの香りには、満足。パグ犬モモにも少し。
