小雨、9度、91%
我が家の洗濯機は、香港ではもっとも普通のタイプ。蓋を開けると、日本のようなドラムは見えない。回転方向が違うからだ。2年ほど前、この洗濯機、水が流れなくなった。
たった二人家族ながら、洗濯物の多い我が家ででは、一大事。修理をたのむ。修理に来てくれたのは、わたしよりちょっと若いおじさん。手馴れた様子で,底から、分解していく。こういう作業を見るのが好きなわたしは、パグ犬モモを抱いて、おじさんの横で見守る。
おじさん、いろいろ説明をしながらの作業。結局、排水口の入り口から出てきたのが、直径3センチ弱の2ドルだま。 おじさんもどうして、こんなものがそんな場所にあるか、不思議そう。わたしも皆目、見当が付かない。ともあれ、一件落着。洗濯機は元通り。
帰り際に、おじさんになにか注意する点はあるかと、尋ねると、「もう少し、きれいに掃除をしてやってください。」とのコト。この言葉に、わたし、とても恥じ入る。
考えてみれば洗濯機の中など、めったに掃除をしない。人目につくところではないし、ほとんど蓋はしまったままだし。言い訳を考える。言い訳を考えても、おじさんに指摘されたことの恥ずかしさは消えない。 中は、金属製のふたつき。外蓋の中にもうひとつ、中蓋がある。おまけに水きり用にぶつぶつがいっぱい。ぬるぬるした汚れが付きやすい。
おじさんのおかげで、洗濯の度、終わるとタオルで拭く。一週間に一度は、歯ブラシでゴシゴシ。恥ずかしい思いをすることは、いいことだ。