晴れ、18度、77%
12月は、家のことでも忙しいのに、皆さんからお昼などいつも以上にお誘いががある。そんな合間を縫って、お正月も近いしと、着物を出してみる。
洋服は、紺、黒、白、柄物をほとんど持たないわたしだが、着物は少し色が着く。出してみたからにはちょっと、羽織って帯合わせなどして遊んでみる。この、遊びがほんとに面白くてついついちょっとのつもりが長くなったりする。
きものってワンピースより広い面積を同じ柄で包む。縦長な感じ。そこに、横の線として帯が入る。この二つの組み合わせ方でも、雰囲気がガラッと変わるから面白くなってしまう。
その上、帯ほど目立たないのに帯締めの細い線で、やさしく見えたり、きりりと見えたり。
たくさんのものを持っているわけではないけど、いろいろ組合わせてみる。
帯締めもたくさんは持っていない。でも、その質感や、しめる時の心地よさから、道明の帯締めしかもっていない。
道明は、上野の池之端仲町通りにある。間口もさほど大きくなく暖簾も地味なので、うっかりすると見つけられない。でも、引き戸を開けるとまるで色とりどりの別世界。単色の帯締めから複雑な色合いのものまでずらりと、並べられている。
冠組は夏場は?という向きもあるけれど、色の選び方で、夏らしく装うことが出来る。わたしは、一年中冠組。
この微妙な色合いの帯締め
名前が「三井寺」組み方は笹浪組。草木染の、道明の帯締めは、決してでしゃばらないのに存在感がある。
ただ、道明はいまだにクレジットカードを扱っていない。いくときは、現金の用意を忘れないようにと言い聞かせる。、その、カードが使えないおかげ(?)で、あれもこれもと、はしたない買い方をしなくてすんできた。きもの地、帯地、など携えていくと、道明のお店の方、ほんとに親身に帯締め選びに付き合ってくださる。
まだまだ、その帯締めは年齢的に早いですよ、そんな言葉をかけてくださる。
経験の浅いきものの世界、人から教えていただくことたくさん。
上野の駅から、道明のお店まで、なぜか少し早歩きになるわたしです。