チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

スワトウのランチョンマット

2014年07月03日 | 身の回りのもの

曇、29度、86%

 香港に来た当初、日本に帰国するまでに洋食器を一揃いと心に決めていました。周りの方達からは、早めに買いなさいね、年々値上がりするから、とアドバイスを受けました。当時はまだ、イギリスの統治下でしたから、洋食器のお店は今より遥かに数がありました。お店を経営している人も、お店番の人もイギリスの人がいました。山のように積まれた食器の中から自分の好きなシリーズを探すのはほんとの楽しい時間です。一揃いのつもりが、結局3つものフルセットを買ってしまいました。次は、銀器です。基本のセットに加えて、サービング用のものを増やして行きました。これも、少しずつではなく買う時はまとめて、買ったように覚えています。まさか、こんなに長く香港にいるとは思ってもいませんでしたから、銀器を揃えるまでに3年もかかっていないと思います。

 ようやく一息つけそうだと思ったとき、そうそう、マットなどのリネンの類いも揃えなくてはと考えはじめました。返還以前の香港は、あちこちに「中国百貨公司」と書かれた中国系のデパートがありました。漢方薬、中国の缶詰、安い衣料品(100%木綿と書かれていても化繊が混ざっているようなもの)、ピンからキリまでの骨董品、景徳鎮の焼き物など、お土産物と日常品がごちゃ混ぜに売られている古いデパートです。私などはこの中国系のデパートを歩きながら、中国という国を垣間みていたように思います。手仕事の刺繍で有名なスワトウのものも売られていました。

 スワトウのものも、機械生産の化繊のものから手縫いの麻のものまで、これまた値段の差もかなりなものです。どうせ買うなら、一番高いものをと手仕事の麻を見せてもらいました。刺繍のパターンは2種類、我家の食器や銀器を思い浮かべると、花模様の刺繍は不向きに思います。そこで、残りのもう一つの方をもらうことに決めました。見出し写真のものです。

 刺繍ばかりかカットワーク、ドロンワークも施されています。周りは、カットワークで四角くポツポツと出ています。随分後になって、ある方からこの周りのカットワークの形から、このシリーズは「万里の長城」と名付けられていると聞きました。確かに万里の長城の城壁の形です。プレイスマットばかりでなく、丸いプレートマットもグラス用のマットも一度に揃えました。 

 食器と違って一抱えもせずに持って帰ってきましたが、払ったお金は普通の食器が買えるほどしたと覚えています。これは幾つかあるお客用のマットのひとつです。

 中国のもので、買って失敗だったと思うものも少なくありません。この「万里の長城」のプレイスマット、どんな方がみえても恥ずかしくない私のマットのひとつです。

コメント
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