晴れ、28度、84%
夏になると度々テーブルに登場するのが、ラタトゥイユです。夏野菜ばかりをトマトと煮込んだ家庭料理、オリーブオイルとニンニクが隠し味です。 夏野菜といっても、野菜の季節感がなくなった昨今ですが、やはり夏野菜は夏が一番美味しい。もう永年作って来たラタトゥイユですから、作り方はほんとに適当です。弱火でゆっくりと炒めたら、あとはトマトを加えてお鍋まかせに煮込みます。味付けは、いいお塩を少しと胡椒だけ。ただ、香り付けに一振りするのが、エルブ ドゥ プロバン、乾燥したハーブです。この一振りは、鍋の蓋をとったとき、大いに効果を発揮してくれます。 タイムやローズマリー、ローリエ、サリエットなどのミックスされた香りが鍋の中で充満しています。
見出し写真は、主人が先日フランスからお土産に持って帰ってくれたものです。ちょうど、このミックスハーブがきれていました。 こうした乾燥ハーブは、それぞれの料理に合わせて調合されたものもあります。右の小さなものは、魚用。左は、ピザ用。エルブ ドゥ プロバンの空いた素焼きに容れ物には、我家のローリエが入っています。料理別に用意しなくても、このエルブ ドゥ プロバンひとつで充分です。ラムのローストやサバやイワシの煮込みにもこの一振りは、いつもの料理とは違った一品にしてくれること請け合いです。ただ、振りかける時に一ひねりしてやってください。山椒の葉っぱをポンとたたくのと同じで、香りがより立ち上がるように思います。
主人が買って来てくれたエルブ ドゥ プロバン、プロバンス地方の布が被っているだけで、蓋がありません。乾燥した南フランスならいざ知らず、ここ香港では湿ってしまいそうです。それで小さく切った和紙を挟みました。素焼きの容れ物は、通気性があると聞きます。乾燥したハーブを蓄えておくには、適した容れ物です。
粉末のスパイス、生のハーブともちょっと趣が違います。布の袋に入ったものも売っているはずです。お試しください。