曇。、28度、88% シグナル3
若い時はよく怒っていました。息子がいた頃は、叱るのにも声に出す、手も出る、怒って叱ったあとには体もぐったりしたものです。それに家庭教師という仕事柄、宿題を忘れたり、嘘をつく子をやはり声を出して叱りました。叱ったり、怒りの感情のあとはなんともイヤなものです。疲れるばかりではありません、相手も嫌な気でいるだろうなと思うと、「言い過ぎたね、ごめん。」などと電話をしたりします。最近では、怒ることも少なくなりました。香港人の横柄な態度や中国人の割り込みなどでいちいち怒っていたのでは、この香港で生活できません。家には血圧がやや高い方がいます。その方を怒らせないためには、こちらも悠長に構えていないと困ります。それに、年齢です。まあ、こんなこともあるさと、思える年齢のせいで、怒りは少し姿を消していました。それが、昨日、久々に怒ってしまいました。
私の実家の改築は、すでに1年を随分と過ぎました。私たちがすぐに住むわけでもありません。ちょくちょく現場を見に行くことも出来ません。4月の消費税値上げもありました。建築ラッシュもあったでしょう。それに古い家です。手がかかるだろうと、主人とも工事が延び延びになるのをじっと我慢していました。建築の方は当初、3月とおしゃっていました。それが6月、7月とずれ込んできました。家が出来ても家周りの庭がそれにひと月かかります。6月といわれた段階で、私の母の初盆と1周忌を実家ですることは出来ないと諦めました。心底残念な思いがします。早く仏壇や位牌を家に戻してやりたいと思います。このお盆、父や母はどこに戻ればいいのかなとも思います。それでも、怒ったりしませんでした。
昨日は、朝から主人と「いよいよ庭周りの仕事が始まるね。」と話していました。家の方は17日までに終わらせるという約束でした。あと、ひと月でやっと形になるそんな安堵感を覚えました。ところが朝一番、庭を頼んである人からメールです。家の方が17日までに終わらないという連絡があり、庭周りは来週から始めますという報告でした。びっくりしました。すでに家の方は終わっているとばかり思っていたからです。しかも、15日、16日と私は別の用事で建設の方と電話で話しているのに、何一つ工期が延びることの話はありませんでした。たかだか数日と思われてのことでしょうか。工期が延びることを園芸の方から聞くのは筋でないと思い、建設の方にその旨メールしました。いえ、ほんとに怒ったのはこのメールの返事をもらってからです。
私のメールの返事には、雨続きで工事が遅れていると書かれています。メールの頭に連絡が遅れたことの「ごめんなさい。」とも、「すみません。」ともありませんでした。これで怒ったのです。
もし、「ごめんなさい、言い忘れてしまった!」とか「すみません、うっかりしてて。」と書かれていたら、ウン、言い忘れってあるよね、うかっりすることだってあるよね、って思えていたはずです。
「いつも言い訳ばかりですみません。」とは書かれていますが、「連絡が遅れてすみません。」とは一言も書かれていません。納得いかないので怒りが爆発しました。といっても声に出すわけではありません。私の小さな頭の中が怒りで一杯です。
夕方には、頭の中が疲れ切っています。お風呂に入ると、頭が寝たいと言います。よしよし、寝なさい。
そんなわけで、昨日は一人で怒っていました。怒りは、体に良くないとつくづく思います。出来ることなら、怒らないそんな毎日を送りたいですね。