小雨、24度、85%
私の一番の贅沢は、朝焼き立てのフランスパンをまだ「プチプチ」と皮が弾く音がするうちに食べることです。 長い時間かけて発酵させた自家製パンです。フランスパンに限っては焼き立てに限ると思います。そして一度これに味をしめると焼き直しのフランスパンですら物足りなくなる始末です。普段は、
くるみのオイルで食べます。くるみのオイルの香ばしさがパンの美味しさを引き立ててくれます。小麦の香り、くるみの香り、香りも二重奏です。時折、最後の一口に甘いジャムをのせて食べたくなります。
昨年帰国後、調子に乗ってジャムやマーマレードをたくさん作りました。頂き物のジャムもたくさんありました。気が付くと全部食べてしまっています。日本の果物はそれ自体が非常に甘く、美味しいので加工するにはもったいないと気付いた今年はジャムは作らず仕舞いでした。
「明日の朝ジャムが食べたいなあ。」と急に思います。冷凍庫をガサゴソ探すとラズベリーが凍っています。どこか東欧の輸入品がお安かったので買って置いたものです。早速、ジャムを炊きました。程よいペクチンでゆるく固まります。蓋をしたまま、お休みなさい。
同じ赤いストロベリーより赤の色が鮮やかなラズベリーです。まるでルビーの赤です。ちょっと鼻をつくラズベリーの香り、小さなタネがたくさん入っています。酸っぱさが苦手な人もいるかと思いますが、その酸っぱさがまたしてもアクセントです。
最後の一切れにラズベリージャムを塗るのではなく、コロンとのせて食べました。ラズベリージャムはリンツッアートルテを作るときに使います。ナッツの多く入ったケーキにラズベリージャムを塗り焼いたトルテです。私はサンドクッキーの中身にもラズベリーを挟みます。久しぶりにお菓子を焼きたくなりました。暑かった夏が終わりやっと秋の気配です。