チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ダンスクのチーズスライサー

2018年09月24日 | 身の回りのもの

晴、22度、87%

 暗いお店の棚の端っこに誰かが手に取ってそのまま置き忘れたようにチーズスライサーがありました。持ち手に木がはめ込まれています。一目見て買おうと思いました。

 チーズが好きですからチーズ用のナイフは種類に応じて揃えています。スライサーも以前から欲しいものの一つでした。チーズスライサーはテーブルの上でも使うものなのに、どれもこれもまるでお玉やフライ返しのような調理器具に感じます。テーブルに出すには気が引けます。この年齢になるまでチーズスライサーを買わなかったのそんな理由からです。

 木の持ち手のスライサーは小ぶりです。何気なく裏を見ると「DANSK」と書かれています。「ああ、やっぱり。」しゃれた家庭雑貨のお店でよく目にする色とりどりのミルクやバターを温めるダンスクの琺瑯の小鍋の柄と同じ素材の木です。コロンとしたその持ち手が手に馴染みます。小ぶりながらしっかりした作りですが、ステンレス部分は使い込まれています。こんな素敵なチーズスライサーを前の持ち主はなぜ手放したのかと不思議です。お財布の中の少ないお金で買うことができました。

 40年前主婦になった私が欲しかったのは、ダンスクの琺瑯鍋でした。ル・クルーゼの鍋はまだ日本に入って来ていませんでした。赤のホーローの色は当時の日本にない台所の色に見えました。あんなに欲しかったのに結局私が揃えたのはル・クルーゼの琺瑯鍋です。台所道具は欲しいものがいっぱいでした。食器に始まりお鍋にお釜に包丁、40年でほとんど欲しいものは無くなりました。でも、たまにこうして思い続けていたものに出会います。

 早速チーズをスライスしてみました。刃物ですから、切れ味が心配でした。見事に薄く薄く軽くチーズをスライスしてくれます。 このチーズスライサーきっと一生私の側にいると思います。

コメント
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