晴、21度、76%
2度目の夏を越した木たちが涼しくなってまた新芽をつけ始めました。帰国後、寒中に植えた木です。
オリーブは香港でも育てていました。餌を与えていた鳥たちの止まり木でした。1本だけでしたから実はつきません。オリーブは種類の違うものを2本植えると実が付き易いのだそうです。ですから2本植えました。私の肩くらいの高さでした。昨年はそのうちの一本が実を付けました。11月に採ってあく抜き中です。まだえぐみがあります。今年は2本に実が付きました。種類が違うので、葉の色も実の形も若干違います。
先日主人が「どうしてオリーブを植えたの?」と聞きます。実を採るためではありません。自分でも「はて?」と考えます。オリーブの木姿が好きです。葉の色も好きです。そして100年だって生きるそうです。私が死んでしまってもオリーブはこの家に残ってくれそうです。今や私の身長を遥かに越しました。 たったふた夏です。
厚かましい私は帰国前から友人に苗を頼んでいました。ご自宅にある木を挿し木してもらって分けて頂きました。「レモンの木」「いちじくの木」寒い中、頑丈に箱詰めされて送られて来ました。まだほんの膝までもない苗木でした。レモンの木はこの夏グッと背が高くなりました。涼しさに誘われて、新芽がついています。 今ちょうど私と同じ背丈です。そして春咲いた花から、ひとつ実が付きました。大きくなって来てるのにまだ真緑です。 いちじくの木の成長はゆっくりで実を結ぶのは来年になりそうです。
庭のほぼ中央、お日様を一日浴びているのは「ローズマリーの木」です。ハーブのローズマリーは潅木に育ちます。古い火鉢に植えて庭に置いたのですが、火鉢の底から根を張って、今では根を土地におろして庭植え同然となりました。高さにして80センチほどです。これもオリーブと同じ頃植えました。夏中、伸びる枝先を切り詰めました。少し涼しくなったかなと思うと、その枝先から新芽が吹いています。小さな紫の花も付きました。この花は冬中咲いて、来年の六月ごろまで次々に咲きます。今、勢いがいいのか新芽が全て上向きです。裾の方の新芽は外巻きカールのようです。
ふた夏での木々の成長に心が洗われる思いです。暑かった今年の夏、オリーブの木とローズマリーの木には水も与えませんでした。この家の土質に適していたのかもしれません。木々の幹が太くなり背が高くなるのを日々見守ります。