雨、21度、90%
お昼ご飯には、にぎり寿司ではなくちらし寿司が好きです。家庭で作るちらし寿司とは違ったなま物が色とりどりにのったちらし寿司が好きです。
昨年、北海道に初めて行きました。恥ずかしい話、三食全てにぎり寿司をいただきました。季節柄なま物が一番美味しかった北海道でした。街を歩いているとお店の前の看板にお丼に海鮮が盛られた「海鮮丼」のたくさんの写真が出ています。「海鮮丼」一見してちらし寿司のようですが、魚介類の下は寿司ご飯ではなく普通のご飯です。「海鮮丼」屋さんの看板には食欲がそそられました。お丼ご飯に新鮮な魚介類をのせて食べる、なんとも豪快なお丼です。福岡でもその「海鮮丼」が売り物の店を見つけました。北海道のお店のように店の前には、たくさんの「海鮮丼」の写真つきの看板が立っています。以前の福岡では見られなかった光景です。
先日、友人とお昼をご一緒にしました。待ち合わせのお鮨屋さん、まだ暖簾が出ていないませんでした。外はかなりの暑さです。「すいません、もういいかしら?」とお店の引き戸を開けました。寡黙なご主人、付け場で下準備中ですが黙って頷いてくださいます。厚かましい限りです。そしてちゃっかりカウンター席に座りました。魚の下準備を手際よくするご主人の邪魔をしないように手元を見つめます。お店に来る前から「今日は、ちらし寿司!」と決めていました。
さあ、暖簾がかけられて他の常連のお客さんもやって来ます。私以外は皆さんにぎり寿司です。ご主人、愛想よくにぎりを握り始めました。私のちらしは横に立つ息子さんが作ってくれました。福岡で食べる久々のちらし寿司です。福岡らしく白身のお魚ものっています。ほんのりと暖かな寿司ご飯がとりどりのお魚とよく合います。「小さなちらしだな。」と初め思ったのですが、食べ終わるとお腹がいっぱい。満足です。友人の頼んだにぎり寿司を横目で見ています。「うん、次回はにぎり寿司にしょう。」
今度北海道に行ったら、またしてもお寿司ばかり食べそうですが、あの「海鮮丼」も食べてみたいと密かに思っています。北国の「海鮮丼」です。