晴、22度、82%
朝晩はすっかり涼しくなりました。まだ必要ありませんが、お布団の準備をしました。押入れがないので季節外れの寝具はそれぞれパックして仕舞ってあります。私の羽布団はもう10年以上もオレンジの水玉のキルトカバーがかかっています。お布団を入れていたケースの蓋を取った途端、言葉がありませんでした。ケースいっぱいに間違いなくモモさんの匂いです。
モモさんが我が家にやって来て亡くなるまで、毎冬使った同じ掛け布団です。逝ってしまった日もこのお布団で寝ていました。春、暖かくなると洗って仕舞います。秋口に出して来てベットに広げます。モモさんと私が寝ていた香港の家のベットは南向きで、ベットに広げるだけでお日様をいっぱいに受けて日向の匂いがします。それが嬉しいのかモモさん、昼間でもベットの羽布団の上にいるようになります。
モモさんが逝った昨年の春も洗って仕舞いました。冬にはココさんと私がこのお布団で寝ました。また春になって洗って仕舞った羽布団です。モモさんとココさん、男の子と女の子の違いからでしょうか、同じパグですが匂いが違います。モモさんは匂いが強かった、けどその匂いも含めて好きでした。お布団のケースいっぱいにモモさんの匂いがしました。お布団を抱きしめて、胸いっぱいにモモさんの匂いを吸い込みました。
このキルトカバーにはあまりにもモモさんの思い出があります。この冬はこのカバーを別のものにしようと買ってありました。この冬からココさんと私はこのカバーで休みます。 10数年も使ったオレンジのカバーは少し疲れて黄ばんでいますが、モモさんとの13年間の生活の思い出です。モモさんの物と一緒に保管します。
こうして時折、モモさんがひょいと顔を出してくれます。「まなごさん、ここにいますよ。」見出し写真は逝く数日前のものです。同じ写真は、流しに立つ私がいつも見れるように飾ってあります。