晴、8度、71%
友人が旅の途中で求めたサフランの球根を送ってくれたのは10月に入ってからのことでした。サフランはクロッカスの仲間ですが秋咲です。サフランというと高価な香辛料を思い浮かべます。1グラムにも満たないサフランは数千円で売られています。日本に帰国した翌年に育ててみました。一つの花から出る3裂した雌しべがあのサフランです。色は黄色ではなく真っ赤。ひと花からか細い3本の雌しべしか取れません。高価なのは無理もないことです。さて、2年前どのくらい取れたか?いつもいつも使うサフランではないので、まだ残っています。その上、帰国時にはトルコのサフランも持ち帰りました。
先日上京する前にサフランの蕾がついているのを見ました。蕾が膨らむとその突ペンからチョロリと赤い雌しべが覗きます。3日空けて帰って見るとすでに2つの花が満開です。花姿も葉っぱもクロッカスそっくりな薄紫の花です。香辛料のサフランを水につけると甘い香りがします。花の段階ではさほど匂いません。この真っ赤な3本の雌しべをそっと取り、乾燥させます。この時期空気が乾燥していますので自然乾燥でもいいのですが、赤い色を保つために時間をかけずに乾燥させます。毎朝オーブンに火が入る我が家ではその余熱を利用します。
今年は5球ののクロッカスからどれくらいのサフランが取れるでしょうか?花が咲き続ける間雌しべを取ります。この5球から取れたサフランは球根を送ってくれた友人にプレゼント。花の少ない時に私は十分に花を楽しませてもらっています。
サフランの球根を次の年に残すのでなければ、室内でお皿の上に乗せているだけでも花をつける丈夫なサフランです。夏の終わりから園芸店で球根が売られます。来夏、ぜひ試してみてください。