チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「ゴッホ展」 上野の森美術館

2019年11月08日 | 日々のこと

晴、13度、77%

 ゴッホの絵をたくさん見て見ました。日本の美術館、小さな個人展、アムステルダムの「ゴッホ美術館」には具合が悪くなった主人を一人ホテルに残してまで見に行きました。最近、又してもゴッホのブームでしょうか、映画や展覧会が目白押しです。上野の森美術館の今回の「ゴッホ展」は展示数が少ないと聞いていました。「見ないでもいいや」と思っていたのですが、福岡に戻る飛行機の便がいつもより遅い便で午前中に時間の余裕ができました。コンビニで入場券を用意して上野に向かいました。

 9時少し過ぎ、会場9時30分ですが既に50人ほどの列が出来ていました。心地よい秋の上野公園です。緑の中で並ぶのも苦になりません。今回もゴッホ初期からの時系列の展示です。同時代、影響を受けた画家たちの絵も並んでいます。

 タッチの強い油絵を想像するゴッホですが水彩画の透明感を残した絵もいくつか出ています。ゴッホが絵を描き始めたオランダの町ハーグの美術館の出品が目立ちます。今まで私が本の中でしか見たことのなかったゴッホの絵もいくつかありました。また全く知らなかった絵もあります。所蔵している美術館がオランダの個人美術館であったり、「イスラエル博物館」であったり、小さな美術館からの出品絵画でした。「やっぱり来て良かった。」

 同じ物を題材にした作品は数多くありますが今回の「糸杉」は圧巻です。ふた月ほど前に「ゴッホの手紙」を数十年ぶりに読み返しました。その時ゴッホが幾度も書いている画家の名前「モンティッセリ」を私は見たことがありませんでした。数点のモンティッセリの絵の前で「ゴッホの手紙」の言葉が浮かびます。「モンティッセリのような絵は描けないが。」というゴッホの言葉です。おそらく当時ゴッホはこの画家の筆致を追っていたのかもしれません。ゴッホのダイナミックな筆使いとは違い、繊細なモンティッセリの絵を心いくまで見ることができました。

 一番初めのグループで入館していますので、人に気遣うことなく絵を楽しみました。絵を見るとなぜでしょう?心が落ち着くのに高揚感があります。たくさんの人が並んでまで絵を見に出かける訳がわかります。

 

コメント
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