晴、22度、95%
朝、玄関を出るとまだ冷たい空気の残る中に甘い香りがすっと鼻を掠めました。玄関脇にある「クチナシ」が咲き始めました。我が家の「クチナシ」は私より背が高く見上げます。お正月のきんとんの着色にも使われる実のなる「クチナシ」です。低木の「クチナシ」ほど花姿はよくありません。香りも薄いと思います。それでもあたりの空気を甘く染めてくれる「クチナシ」の花です。
クチナシの白い花びらはどんな白い花より深い白だといつも思います。枯れると見苦しいのですが、木が高いので花柄を取ることができません。すると花の根元から徐々に膨らみオレンジ色の実になります。低木の姿の良い「クチナシ」より開花が早く花の命も短いのが実を付ける「クチナシ」です。
うっすらと香る「クチナシ」、左手を見ると咲き始めた「紫陽花」です。花色が思うように定まってくれません。同じ株からも青みがかった花、ピンクの強い花と様々です。それでも、年々、花数も増えました。葉の茂りは刈り込んだおかげでグッと勢いを増しました。
庭の花が初夏の花へと移って行きます。日に日に暑くなって来ました。数日後、福岡も梅雨に入るそうです。花の移ろいは季節を確かに伝えてくれます。