晴、23度、96%
6月に入る頃から和菓子屋さんの店先に長い三角形に切られたお菓子が並びます。上は甘く炊いた小豆、下はういろうの2重構造。口に入れると「ういろう」が冷んやりと喉越しのいいお菓子です。6月にちなんで名前は「水無月」です。梅雨が終わり暑い夏を迎える前に厄払いをするお菓子とも言われます。6月30日の「夏越の祓え」に食べるといいそうです。
ちょっと早く昨日冷たい「水無月」をいただきました。ちょうど、3時のお茶を入れていると郵便屋さんが保冷袋に入れて届けてくれました。いいタイミングです。中から出てきた「水無月」をよく見ると 三層になっています。一番上は「小豆の餡」、下は「ういろう」、真ん中がなんと「チョコレート」でした。「餡」「ういろう」「チョコレート」ちょっと考えましたが三層を一度に口に入れてみました。冷んやりと喉越しがいいのは普通の「水無月」と変わりません。ふた口目、「チョコレート」と「小豆」の微妙な具合を確かめます。「餡」の甘さは少なく、かといって「チョコレート」が出しゃばっているわけでもありません。いつもの「水無月」と同じに後味もさらりとしています。「小豆餡」の甘さと「チョコレート」の甘さがこの不思議なお菓子の決め手です。そこに「ういろう」がそっと口当たりを作っています。
食べ終えてまさかの「小豆餡」と「チョコレート」の絶妙なコラボに感じ入りました。和洋折衷、でもやはり「水無月」です。あと2つ残っています。厄払いの30日まで毎日ひとつずつ、私も夏を無事に越すことができますように。