曇、17度、82%
毛糸売り場で並ぶ毛糸の玉、色とりどりです。たくさんある色を見るのが好きです。 これは私の刺繍糸を仕舞ってある缶、様々な色の糸が入っています。緑、青、どれも微妙に明度を変えていく種類も入っています。ところが毛糸も刺繍糸も色も区別は番号です。グリーンの毛糸に色の名前はありません。ただ「21」番。素っ気なく番号で区別されています。
これはサクラ「クレパス」です。この巻紙には一本一本名前が書かれています。日本の色の名前ではありません。英語名の色の名前です。「深緑」ではなく「MOSS」一本一本手にとっては、英語名を日本語に置き換えます。英語の色の名前も素敵です。「モーブ」「バーガンディ」言葉の響きとその色が共鳴しているように感じます。
色を何かに例えて名付けるのはどこの国でも同じようです。「すみれ色」が「バイオレット」すぐにどんな紫かわかります。「すみれ色」と言う時と「バイオレット」と言う時では、目の前に浮かぶ色が若干違うのを感じます。この「若干」は言葉の響きによるものかもしれません。
色の名前、日本は昔からの色の呼び名があります。「金春色」などと書かれていてもすぐには色が思いつきません。鮮やかなブルーです。昔からの呼び名は、数百もの呼び名で区別されています。日本古来からの「色の名前」は着物の世界や染色の世界では今でも使われています。 「色の名前」を集めた本で漢字と色を確かめます。自然界由来の名前が多い中、時には歌舞伎役者の名前由来の色名まで飛び出してきます。古い日本の色の名前は興味が尽きません。名前の由来、染料は何か、何度も読むこの本ですがいつまで経っても覚えきれないほどの色の数です。
幼稚園に上がって買ってもらった「クレヨン」、10色ぐらいの小さなものでした。空は「水色」、髪の毛や目は「黒」どの子もみんな同じ色を使いました。小学で少し大きな「クレヨン」を買ってもらいました。、その中にほとんど使わない色が一本ありました。色も好きではありません。それにも増してその色の名前が嫌いでした。「黄土色」です。なぜ嫌いなのか今だにわかりません。「黄土色」の言葉の響きが頂けないのだと思います。
「はしばみ色」と言う日本名が気に入ってその色を確かめました。かすれたような薄茶です。英語名は「ヘーゼル」、声に出して色の名前を確かめます。好きな色は名前もまたいいと思います。
私の色鉛筆は一本一本に英語名とドイツ語名が書かれています。言葉の違いはあっても「色の名前」を探るのは私の楽しみの一つです。
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