晴れ、22度、78%
実家の片付けも大方めどが付き、急ぎ父の墓参りにお寺に向かいました。
駐車場には、 お寺の猫さん気候がよくなって来たので、くつろいでいました。猫の小屋もあるこのお寺、歳取った猫さんは、社務所で冷暖房完備です。
夏には、きれいな緑のイチョウも いよいよ、銀杏をつけ始め、燃えるような黄色に変わる前でした。時計を見ると、2時前、考えると、朝ご飯からなにも食べていません。お墓参りの前に、お腹を一杯にしておかなくては。
私の実家は、福岡の西の方です。東に向かい10分ほどで、繁華街の天神、そして菩提寺のある旧繁華街の中州になります。ここから東は、電車に乗るために博多駅、飛行機に乗るために板付以外、私にとって、福岡でも馴染みの薄い土地です。お寺の門から東に向かって、お昼のための店を探しました。50いくつになって初めてこちらに向かって歩きます。ラーメン屋とか焼き肉屋とかばっかり。ちょっと横道をのぞくと、チャーハンのいいにおいがします。中華料理の本場香港ですら、こんないいチャーハンのにおいが嗅げることはありません。見ると、街場の中華やさん。お店をのぞくと、2時近くなのに人が一杯です。しかも、女性の家族連れまでいます。私、実はこういう中華屋さんに行ったことがほとんどありません。もうお腹もぺこぺこですしね。
壁に貼られたメニューの一番初めが、チャンポン。ラーメンと同じくらい私にとっては、大好きな博多のチャンポンです。それでも行き慣れた中華料理やで、近年食べるチャンポンは、どうも美味しくありませんでした。
この店は、60代のご夫婦と40代の息子さんの3人で切り盛りしています。当然、私はチャンポンを注文、あれ!息子もチャンポンです。それでは面白くないので、息子は特製チャンポンに。
時間が時間なのに次々人がやってきます。待ってる間、真っ白な台ふきんでテーブルを拭いてもらいました。すごく忙しいのに、さっさとテーブルを拭いて行くお母さん。
私のチャンポン。とにかくスープが決め手です。あ~、懐かしいこくのある味。お腹も記憶の袋も一遍に、満足。
息子が頼んだ、特製チャンポンと餃子です。特製は、海鮮が多く入っていました。中華料理やが、味を維持できないのに、家族でやってる中華屋さんが味を守っています。いつもいかないところに足を向け、見つけたおいしい味。お墓参りのときは、また、ここのチャンポンをごちそうになりましょう。チャーハンのにおいにつられた、いいもの見っけでした。