雪、0度、72%
福岡は一年を通して美味しい鯛が食べられます。一匹の鯛をご飯の上に乗せて炊き上げた「鯛めし」は見た目も豪華でおもてなしに登場します。鯛の切り身で作った一人分の「鯛めし」を作ろうと思いました。気が付くとお米がありません。昨日は朝から雪が降り続いていました。ちょっと億劫になって、家にあった「もち米」を使って「鯛おこわ」を作ることにしました。
普段は鯛を丸のまま生でお米に乗せて炊きますが、切り身の時は軽く焦げ目をつけて水の引きかけたご飯に乗せて炊きます。ご飯より早く炊き上がる「もち米」です。鯛からいいダシが出ますから、わずかなお塩とお酒だけで味をつけました。「もち米」の炊ける香りは独特です。多くの人と取り分けるなら、土鍋で骨を丁寧に取り鯛を崩します。一人ですので、お椀の中で鯛をほぐしました。 厚い真鯛の切り身です。
鯛の甘みと「もち米」のねっとり、「鯛めし」とは違ったお味です。土鍋に残しておいたご飯に手が伸びてしまいました。お腹いっぱい、満足な「鯛おこわ」です。
おこわを食べながら、香港の頃のお手伝いさんのことを思い出しました。彼女はタイのチェンマイの出身です。農業国のタイの北部では「もち米」が主食だそうです。 こんな形のカゴに入れて蒸して食べるのだそうです。この小さなカゴは一人分。南部のバンコクしか行ったことのない私には興味深い話でした。タイの「ジャスミン米」は私の大好物、香港時代の常食でした。
今朝も雪が降っています。今日も「もち米」でご飯にしようかな。「もち米」のおいしさ再発見の昨日の「鯛おこわ」でした。