マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

1945年8月6日、広島に原爆が落とされた日

2009-08-06 | Weblog
『遠き日の石を刻み 
砂に影おち  崩れ堕つ
 天地のまなか 一輪の花』 

  原 民喜(原民喜は広島で被爆した一人です、
       この詩が刻まれた碑は現在平和公園の中にあります)

原 民喜が再話した「ガリバー旅行記」(晶文社)を読み返しています。
原民喜は本の完成を待たずに自ら命を絶ちました。

原作者のジョナサン・スイフトは今から300年くらい前のアイルランドの人です。
ガリバー旅行記は大人国、小人国、飛島(ラピュタ)、
馬の国などを旅するファンタジーですが、スイフトはその後、狂死したそうです。

下記の原民喜の詩「ガリバァの歌」には深い絶望を感じます。

『ガリバァの歌』

必死で逃げていくガリバァにとって
巨大な雲は真紅に灼けただれ
その雲の裂け目より
屍体はパラパラと転がり堕つ
轟然と憫然と宇宙は沈黙す

されど後より後より追まくってくる
ヤーフどもの哄笑と脅迫の爪
いかなればかくも生の恥辱に耐えて
行きながらえん と叫ばんとすれど
その声は馬のいななきとなりて悶絶す

コメント
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