『遠き日の石を刻み
砂に影おち 崩れ堕つ
天地のまなか 一輪の花』
原 民喜(原民喜は広島で被爆した一人です、
この詩が刻まれた碑は現在平和公園の中にあります)
原 民喜が再話した「ガリバー旅行記」(晶文社)を読み返しています。
原民喜は本の完成を待たずに自ら命を絶ちました。
原作者のジョナサン・スイフトは今から300年くらい前のアイルランドの人です。
ガリバー旅行記は大人国、小人国、飛島(ラピュタ)、
馬の国などを旅するファンタジーですが、スイフトはその後、狂死したそうです。
下記の原民喜の詩「ガリバァの歌」には深い絶望を感じます。
『ガリバァの歌』
必死で逃げていくガリバァにとって
巨大な雲は真紅に灼けただれ
その雲の裂け目より
屍体はパラパラと転がり堕つ
轟然と憫然と宇宙は沈黙す
されど後より後より追まくってくる
ヤーフどもの哄笑と脅迫の爪
いかなればかくも生の恥辱に耐えて
行きながらえん と叫ばんとすれど
その声は馬のいななきとなりて悶絶す
砂に影おち 崩れ堕つ
天地のまなか 一輪の花』
原 民喜(原民喜は広島で被爆した一人です、
この詩が刻まれた碑は現在平和公園の中にあります)
原 民喜が再話した「ガリバー旅行記」(晶文社)を読み返しています。
原民喜は本の完成を待たずに自ら命を絶ちました。
原作者のジョナサン・スイフトは今から300年くらい前のアイルランドの人です。
ガリバー旅行記は大人国、小人国、飛島(ラピュタ)、
馬の国などを旅するファンタジーですが、スイフトはその後、狂死したそうです。
下記の原民喜の詩「ガリバァの歌」には深い絶望を感じます。
『ガリバァの歌』
必死で逃げていくガリバァにとって
巨大な雲は真紅に灼けただれ
その雲の裂け目より
屍体はパラパラと転がり堕つ
轟然と憫然と宇宙は沈黙す
されど後より後より追まくってくる
ヤーフどもの哄笑と脅迫の爪
いかなればかくも生の恥辱に耐えて
行きながらえん と叫ばんとすれど
その声は馬のいななきとなりて悶絶す