マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

あの標語を書いた少年は今

2015-03-17 | Weblog
町(東電)が標語を募集した時に、
この標語を書いた小学生は、
大人になりました。

双葉町の入り口に掲げられているこの看板が、
今撤去されようとしています。
その動きに対して、
「原発事故の反省を踏まえ、子どもたちにうそのない真実の未来を残すため、
負の遺産として残すべきだ」
と標語の作者である大沼さんは看板の保存を求めています。

東電と町が何をしてきたか、
子どもたちに何を言い続けて来たか、
看板はその「証明」です。

なんて勇気のある人でしょう。
エールを送りたいと思います。

彼は、双葉町に帰るたび、
看板の傍らに下記のような文字を書いてきたそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  「原子力 明るい未来 ……じゃなかった」
 「原子力 制御できない エネルギー」
 「脱原発 明るい未来の エネルギー」
 「核廃絶 明るい未来の エネルギー」

そして、看板近くに大沼さんは自らの心境を書いたパネルを設置しました。

 新たな未来へ
 双葉の悲しい青空よ
 かつて町は原発と共に「明るい」未来を信じた
 少年の頃の僕へ その未来は「明るい」を「破戒」に
 ああ、原発事故さえ無ければ
 時と共に朽ちて行くこの町 時代に捨てられていくようだ
 震災前の記憶 双葉に来ると蘇る 懐かしい
 いつか子供と見上げる双葉の青空よ
 その空は明るい青空に 
     震災3年 大沼勇治 』


「(帰るべき故郷を)失ってから考えるようになったんです。
事故後の写真を撮ろうとも思いました。子どもたちに伝えないといけない」
コメント (2)
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