マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

ヒロシマ

2015-08-06 | Weblog
『死んだ女の子』

扉をたたくのはあたし あなたの胸に響くでしょう
小さな声が聞こえるでしょう
あたしの姿は見えないの

十年前の夏の朝 私は広島で死んだ
そのまま六つの女の子
いつまでたっても六つなの

あたしの髪に火がついて 目と手が焼けてしまったの
あたしは冷たい灰になり
風で遠くへ飛び散った

あたしは何にもいらないの 誰にも抱いてもらえないの
紙切れのように燃えた子は
おいしいお菓子も食べられない

扉をたたくのはあたし みんなが笑って暮らせるよう
おいしいお菓子を食べられるよう
署名をどうぞして下さい


【作曲】木下航二
【作詞】ナーズム・ヒクメット
【訳詞】飯塚 広

ナームス・ヒクメットはトルコの詩人で、
広島の悲劇を知ってこの詩を書いたそうです。


今は元ちとせの歌で有名ですが、
私は昔上記の歌詞で、
3番まで歌った記憶があります。

私は中学時代、広島に住んでいました。
父の転勤の都合で、3年間だけの短い期間でした。
地元に生まれ育った友達の、両親や祖母や祖父、叔父や叔母ら、
親戚の誰かが必ず原爆に遭っている、
ということに徐々に気付きましたが、
そんなことを友達と話したりすることもなく、
私は京都に引っ越しました。

ヒロシマの記憶、
戦争の記憶はやがて途切れるでしょう。
語り継ぐのは難しいことです。
鍵はイマジン(想像力)とやさしさ、
かもしれません。
安倍晋三は子どもの時に、
そのどちらも心の中に育てることが出来無かった哀れな人間です。





コメント
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