マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

六道さんから五条坂へ、その1

2015-08-12 | 
亡くなった祖母が、かかさず行っていた夏の行事、
六道まいりに行ってきました。

鴨川に掛かる松原橋を東に向いて渡り、
しばらく坂道を登っていくと六道さん(珍皇寺)があります。

そこで、祖先の霊を迎えるための鐘をついて、
塔婆に槇の枝で水をかけ、
線香に火をつける、というありふれたお盆の行事ですが、
なにしろそこは、小野篁が「あの世とこの世を行き来した井戸」がある場所なのです。
残念ながらお盆の間はその井戸のそばに近寄ることが出来ません。
また、閻魔さんらの像の写真を撮ることも禁止されていてちょっとがっかり。
小さな素朴な寺ですが、
寺に続く道に独特の雰囲気が残っています。
昔は大勢の人が行き来する道だったのでしょう。

「幽霊子育飴」の店

染料屋さん?

もやし屋さん?

六道さんから
そのまま今度は五条坂まで歩き
開催中の陶器市へ、

個人で陶器を焼いている人たちの露店がとても増えて、
まるで陶器の展覧会の様でもあり、
でもやっぱり「市・いち」の楽しさがいっぱいです。

そして今年は偶然、調査中の登り窯の公開に行き当ったので見てきました。

車がビュンビュン走る幹線道路五条通りの脇の階段を数メートル下りた所、
カメラを持った人が居る所の左側です。そこに登り窯があります。
昭和50年代まで実際に使われていて、その後まま放置されていたようです。



作業途中で誰も居なくなって、
埃をかぶった道具や陶器もそのまま…
そんな時間が止まった場所に、
その日は、調査のための研究者や学生やカメラマンが数人、
そして私のような通りがかりの者が数人入っていました。

この辺りはかつてはたくさんの窯が立ち並び、
大勢の陶工が働いていたところですが、
全部炭山に引っ越して、
窯などはすっかり撤去されたと思っていました。
こんな登り窯がそのまま残されているとは思ってもみませんでした。









コメント
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