社殿がなく、巨大な石や丸い石が、ご神体となっている神社や祠が日本の各地にあります。
そのなかでも、最も古いとされているのが、
熊野灘に向かってそそり立つ巨岩「花の窟神社・はなのいわや」です。
ここが、日本書紀でイザナギノミコトの葬所と記された地ではないかといわれているそうです。
首を90度曲げて上を見れば・・・
でも、写真では残念ながら、その大きさ(高さ45m)を伝えることが出来ません。
人が入れそうな大きな穴や、小さな穴が、ぽつぽつと開いていて、
手の届くあたりの穴には、
七里ガ浜の、丸い白い石が詰め込まれています。
年2回の祭りで、注連縄が張り替えられるそうですが、
先日の台風で、ちぎれてしまったそうで、残念ながら見られませんでした。
↑ 写真の左上と、下の3枚の写真が、大勢で注連縄を引っ張っている所、
↑ 苔むした岩、
↓ こんな丸い石もありました。
ある時、ある特定の場所の、特定の岩を、
誰が決めたのか、
神様が宿る、あるいは神が座す岩になることがあります。
巨石の場合もあれば、道端の石のこともあり、
信仰が始まり、神話が生まれ・・・
それとも逆かな、
神話があって、信仰があり、
特定の石が、その拠り所となっていったのかもしれません。
かつて、人は、石で木を倒し、木の実を砕き、粉を挽き、
石で獣を倒し、皮を剥いだ、
あるいは、石垣を築いて田畑を作り、家を作り、水路を作った、
漬物石から、翡翠のアクセサリーまで、
昔の人は「石の力」を身を以て知っていた・・・
と、思ったのでした。
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