9月12日(土)
Montreux→Saint Moritz
モントルーからサン・モリッツへ
サン・モリッツ駅に着くと、風も強く、
あわてて上着を重ねるほど寒かった。
バス停でバスを待つ間、
一人の男性に日本語で声をかけられた。
遠くで見かけた時、日本人だとは思わなかったので、
驚いていたら、彼は台湾の方で「日本語を少し勉強した。」
そして、バスに乗る時、私のトランクを持ち上げてくれ
「若いからね。」と笑顔で言われた。
次の駅で降りられたので、ほとんどお話も出来なかったが、
とても感じの良い、ステキな方だった。
旅先で、一瞬の出会いだけで、その国民に対する感情が
良くもなったり、悪くもなったりする。
一人、一人の心の在り方が重要だと、いつもつくづく思う。
さて、バスに乗って3~4つ目だったか、
ようやくホテルARTEに着いた時、
私は「えっ?ピザ屋さんの上なの?」と、
今までのホテルとの違いにちょっとたじろいだ。
今まで三ツ星以上のホテルばかりで、
星なしのホテルに泊まったことはなかったが、
夫がインターネットで宿を探した時、
サン・モリッツの宿代の高さに驚き、
懸命に探してやっと一泊二人で17,000円を見つけたという。
写真で見る限り、とても良さそうだと思ったそうだ。
実際、入室してみると、新しく、とても居心地が良く、
スキー客の為なのか、たくさんの引き出しがあり、
ひと月近く滞在しても収納に困らないだけの余裕があった。
部屋数が少ないので、荷物のない時には階段が便利。
これもスキー客のためか、滑らないよう工夫がされ、しかも美しかった。
食事は下のピザリアで。
私は氷河特急の中でいただいた昼食で、もう何も食べられなかったが、
夫は、とにかく旅先ではしっかり食事を取らなければいけないと言い、
二人で分けるように 小さなピザ、ミックスサラダ、スパゲッティを頼んだ。
結局、半分近くを残す羽目になり、店の人に申し訳なかった。