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2013年ヨーロッパへの旅 22 

2014-01-02 13:46:06 | 2013年 ヨーロッパへの旅


 9月18日(水) (バルセロナ3日目その2)

昨日も来たサグラダファミリア、
今日はガイドさんと一緒だったので、
今まで見過ごしていた細かな所まで教えていただいた。

「生誕のファサード」
左には聖ヨセフ、右側には聖霊が控えている。

そして教会の中に入ると、
今までヨーロッパのあちこちで見てきた教会とは
全く違った空間が広がっている。

まず、これだけの大きな建物を支える柱が
考えられないほど細い。
内部の柱を木の幹と見立て、
木の幹のように柱を傾斜させることで
屋根の荷重を受け、
しかも柱の直交方向の負担を少なくして、
柱の径を小さく押さえているのだそうだ。

天井にはシュロの葉の形をした丸天井を配すことにより、
教会内部を森のようにイメージさせ、
また、丸天井やステンドグラスから自然の光を取り込み、
森の木々の間からの木漏れ日のような優しい光を
教会内部に取り込んでいるとのこと。

全てに計算し尽くされているのだ。 

そして反対側の出口?入口?「受難のファサード」には、
最後の晩餐からゴルゴタの丘までの道筋が示されており、
生誕の喜びと受難の悲しみの対比が表わされている。

受難のファサードの扉として用いられているブロンズ製の、
8000文字にも及ぶ聖書の一文の中に
日本語を見つけ驚いた。

見学終了後、作業場が覗けるようになっている館に一人で行ってみた。

ガウディは自然を手本とし、複雑な力の流れを
錘と糸で表現し、整理したという。
更に彼は必要以上の図面を書かずに、
模型やイメージスケッチを多用して、
当時の職人さんに「今日も楽しい建物を作ろう!」と鼓舞したという。
如何にガウディの感性が豊かであったかが伺われる。

そして、彼の晩年の写真を見つけた時、
聖書や建築など全く無知な私なのに、
しばし佇み、頭を垂れて感動の思いを語りかけた。

(続く) 

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