蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ただいま、迷彩中

2013-05-31 | ファッション

一昨日、義姉が、大島紬を着ていた。
(彼女の年齢は、わたしと半年違いで、同じ学年)
とてもいい。ステキだ。しっくりきている。
渋い紬と、白っぽい帯とのコントラストが、色と素材の相乗効果を高めている。
わたしも、キモノを着たくなった。
が、わたしは、どうもキャラクターがキモノにそぐわない。

洋服であっても、きちんと系、キレイ系が、苦手だ。
たとえば、ストッキングにパンプス、膝丈スカートに、ブラウス、そんな格好は、息がつまる。
(ある時期、仕事上、そのパターン、オンリーだったが)

昨日、買った服。
迷彩柄の、かぶりのオーバーブラウス。
(ブラウスという表現は、ぴたっとこないが、アイテム名がわからない・・・)
家に帰って、「どう?」と、上娘に見せたら、
彼女の見立てでは、服の価格、値踏みは、実際に買った値段の3分の1以下だった。
がくっ。

この年齢になって、迷彩柄を、
しかも、70%オフのお知らせを店から受けて
(法事の最中に店長から電話&店員さんから自宅に留守電)、
「おっ、70%オフ!!」と飛びつき、
のこのこ遠いところまで出向いて買いに行き、
70%オフでもなんでもない、まったく安くなってないのに買う、自分。
(あとで、ちょっと引いてくれたが、知れている)
その金額を出すなら、
もっともっとキレイな、ちゃんとした、見栄えのする、どこに着て行っても恥ずかしくない服が買えるはず。
なのに、店に並ぶ膨大な数の服の中から、元値も買値も安くないのに、
迷彩柄をわざわ選ぶ、このセンスはなにか?
自問自答してみたが、・・・
うーーん・・・
わからない・・・

わたしは、日本的な顔をしている。
目が細い。
瞼も重たげな一重瞼。「五木ひろし」のようなかんじではないけれど。
いまどき、一重瞼なんて、芸能界や、ファッション誌には、見かけない。
韓国では、一重瞼は、なんの抵抗もなく、すんなり整形して二重瞼にするそうだ。
でも、わたしは、一重瞼。しかも、細い目。
どーだ?

そして、ソフトクリームのような巻き巻きアップ髪。
そういう人が、迷彩柄。
これって、合う?
ぜったいに、合わない。
(キッと目のするどい、均整のとれた、鍛え上げられた、磨きぬかれた、女性兵士のような肉体の持ち主なら別だが、
・・・程遠い・・・ぶよ~ん・・・だる~~ん・・・)
なのに、わざわざ、時間のない中、必死で焦って買ってきたのが、それ。
店長にまた、やられた。

「ワイルド系、かっこいいですよ」

うーーん。
べつに、店長はさして勧めてなかったのに、わたしが適当にチョイスして買ってしまった。
わたしの年齢に相応したシワくっきり、シミはっきり、クスミたっぷりの顔に、迷彩柄。
あきらかに、おかしい・・・。
魔がさしたのか。

自分は、どういうファッションを目指しているのか。
迷彩柄は、ありえないけれど・・・
そのうち、方向性に、統合性が出てきて、調合され、調和されるだろう・・・ことを祈るのみ。

あれを大勢の人のいる前に着て行く自信があるかどうか?
おそらく、着ていくことだろう。
勇気がある・・・というよりは、たんなる変わりもの。
一度着て、外から自分を客観的に見て、めげて、二度と着ないかも。(可能性、大)

キレイめのファッションをしていれば、好感度アップになることがあっても、
悪い方向で目立つということはないだろうに。
ハイリスク、ノーリターン。
自分のイメージを壊したいのだろうか。
内からも、外からも。

そう言いつつ、べつに、たいしたことのない、服なんです。
大げさ、自意識過剰??
いえ、店長のせいです。
(うそ。店長は、あえて、止めなかっただけだ。しょせん、商売人)

わたくし・・・ときには、魔のさす、お年頃なのだ。

 

 

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