蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

シンデレラ・ストーリー

2014-07-24 | 人生

20代後半のシングルマザー。とうぜん、子持ちバツ1。
うんと年上の、うんとお金持ちと、結婚相談所で知り合って1ヵ月後に、結婚が決まった。

最初のプレゼントは、イタリア製の高級車。
結婚式は、天皇陛下がお泊りになったという由緒ある高級ホテル。
母屋のリフォームは、新妻が好きなようにしていい、という前提。

仲人さんは、自分の手柄とばかりに喜んでいる。
男性は、お金持ちなだんだろうけれど、明らかにアンバランス感をお金と年齢で交換している。

日本女性では、たんにお金ごときでは、引寄せられない。
東南アジアの女性と結婚し(家族・親戚まるごと面倒見て)、
定年後の第二の人生を謳歌する男性をちらほら耳にする。

でも、若い日本女性がいい。子供も日本人の子供が欲しい。
となると、バツ1でもいい。
妊娠・出産能力があることが保証されている。
バリバリシングルでは、とうてい釣り合わない。
なので、バツ1。かたや、相手は、年配でお金持ち。

こっちは、あれを足して、これを引いて、あっちはあれが無い分、これを追加して、
これで、どうにかバランスが取れた格好か。

お金で若さを買った。
(でも、コブつきという悪条件を呑まないと、若さが買えない)
そういう図。

このストーリー。
わたしは、シンデレラだとは思わない。
ほんとうのシンデレラのお話も、あれは、シンデレラ・ストーリーではない。
なぜなら、結婚がハッピーエンドだなんて・・・
これは、童話でのお話である。

グレース王妃は?

結婚は、試練のスタートである。
そのおめでたき良き日から、険しいイバラの道は始まる。
「シンデレラ・ストーリー」というマヤカシ餌タイトルをつけないと、だれが結婚なんぞする?!
毒をかくして、生クリームをぬりたくる。

母屋の改造・・・
ということは、母屋以外に、親の住む何かや、親戚がうじゃうじゃする、なにかがあると思われる。
天涯孤独で、親兄弟もいない、お金持ちは(一般的には)ありえない。
一代で財を成したとすると・・・成金のおじいちゃんといっしょに生活?
(とっさに、よぼよぼカト茶を連想した)
数年後、子供たちが小学校に上がる頃、介護要員に組み入れられることだろう。
それも、結婚相手の親の。
親がすむと、今度は、夫。

お金持ちだとしても、即座に、ぽいっと介護施設に放り込むわけにはいかない。

自分が若いと、老化の現実や悲しみ、辛さが、ぴんと来ない。
同世代の配偶者なら、おたがいの年齢に共通した痛みがわかる。

若さはお金では買えない、というが、お金で買ったようなものか。

そんなにお金、お金と騒がないでください。
純粋に愛で結ばれたのですから(出会って一ヶ月で)

そう、当人はおっしゃるかも知れない。

お金の面ばかりを仲人が騒ぐものだから、つい、過激に反応してしまう。
最初から用意された甘い蜜には、要注意。
平等な自由を奪われ、権利を奪われる可能性がある。
自分たちで勝ち取ったものに対しては、そうでもないだろうけれど。

親・きょうだい・親戚がいる。
無視するにも、・・・・???いろいろあることだろう・・・。
後に、莫大な遺産を残して死別?
それが待ちきれなければ、養育費をもらって離婚?
(離婚したがる若い妻のほうが、慰謝料、親権の面で、不利になりそう)


若い卵子から生まれる、日本女性を母親とする子供が欲しい場合、高級外車やらなんやらで、
即効攻撃は、意外と良かったかも知れない。
自分の子供、イエのお世継ぎを残す最後の賭けに出たと思われる。
ラスト・チャンス。

(昔、取引先のバツなし中年男性が、
ババ付きで、お金持ちではないが、イケメンを武器に、似たような逆玉作戦の追い込みの賭けに出ていた)

やはり仲人さんが、自画自賛するだけあって、これは良縁なのか・・・も知れない・・・。

が、結婚は、自然なバランスがいいなあ・・・と、なんとなく思った。

 

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