夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈は行〉

2010年12月22日 | 映画(は行)
《は》
『母なる証明』(英題:Mother)
韓国の作品。
田舎町の漢方薬店で働く中年女性。
溺愛する息子のトジュンは純真な青年だが、知的障害がある。
ある日、女子高生の惨殺事件が起き、容疑者としてトジュンが逮捕される。
息子の無実を訴えるが、誰も聞いてくれない。
そこで、自ら真犯人を捜し出すことを決意するのだが……。
あまりに凄絶で、観終わったときには放心。心が折れそう。

《ひ》
『ヒックとドラゴン』(原題:How to Train Your Dragon)
大人も子どもも楽しめること請け合いのアニメ。
ドラゴン狩りを宿命とするバイキング一族のもとに生まれたヒック。
首長の息子であるにもかかわらず、優しさが災いして落ちこぼれ。
そんな彼が、ある日、伝説のドラゴン“トゥース”と遭遇。
片方の尾ひれが欠けていて上手く飛べないトゥースのため、
ヒックはこっそり尾ひれの製作に取りかかるのだが……。
腕よりも頭を使い、ドラゴンたちと仲間として上手くやってゆく方法を見つけるヒック。
トゥースのまるで猫のような仕草がめちゃ可愛い。

《ふ》
『フィリップ、きみを愛してる!』(原題:I Love You Phillip Morris)
フランスの作品。なんと、驚きの実話が基。
IQ169の元警官スティーヴンは、自分に正直に生きようと決意。
まずは自分はゲイであることを妻に告白すると詐欺師に転向。
投獄された先でフィリップに一目惚れ。
出所すると、フィリップを喜ばせたい一心で、またもや詐欺で金稼ぎに走る。
罪が重なって懲役167年の刑を喰らい、今も刑務所の中。
本当にここまでやったなんてスゴすぎる詐欺の中身。

《へ》
『蛇のひと』
第2回WOWOWシナリオ大賞受賞作品。
OLの陽子の勤務先で、部長の伊東が自殺。
陽子の直属の上司で課長の今西が行方不明に。
副社長から、今西に横領の疑いがあり、
その証拠を伊東が握っていたらしいと聞かされる。
今西のイメージと横領とは到底結びつかず、唖然とする陽子に、
表沙汰にしたくない会社側は、今西を見つけるように命じる。
良質のサスペンスで、最後はホロリ。
「大阪弁を話すからヤクザと関係があるかも」、なんでやねん。

《ほ》
『抱擁のかけら』(原題:Los Abrazos Rotos)
スペイン、ペドロ・アルモドバル監督の作品。
映画監督のマテオは、ある事件で視力を失い、
以来、ハリーと名乗って脚本家として生きている。
ある日、彼を訪ねて来た男が、自分の過去を知っているようだ。
14年前、マテオは女優志望のレナと恋に落ちた。
しかし、彼女は富豪の愛人で……。
前後する時間軸をパズルのように嵌め込んで行く面白さ。

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