『汚れた心』(原題:Corações Sujos)
監督:ヴィセンテ・アモリン
出演:伊原剛志,常盤貴子,菅田俊,余貴美子,大島葉子,
エドゥアルド・モスコヴィス,奥田瑛二他
前述の『最強のふたり』を観たあと、梅田ロフトへ。
7階で開催中だった楳図かずお恐怖マンガ展「楳恐(うめこわ)」を見るはずが長蛇の列。
60分待ちとの案内に泣き、そのまま地階のテアトル梅田へ向かいました。
並んでも見たかったけれど、ネット予約した本作に間に合わなくなっちゃいます。
楳恐に行きたくて、わざわざハシゴ先をここにしたのに、これじゃ本末転倒だぁ。
第二次世界大戦後まもないブラジル。
日本からの移民が多く住んでいるが、日本との国交は断絶、
日本語の新聞等は廃刊となり、情報は遮断されている。
日本が連合国に対して降伏したにもかかわらず、
それを知り得ない彼らは、日本の勝利を信じつづける。
そんな中にも、日本の全面降伏を認める少数派は存在した。
これがいわゆる、日本の勝ちを信じる「勝ち組」と負けを認める「負け組」。
勝ち組のリーダー格である元日本帝国陸軍大佐のワタナベは、
ある日、現地警察のガルシア伍長が日章旗を踏みつけたことに激怒。
写真館店主で同じく勝ち組のタカハシらを引き連れて抗議に出向く。
伍長を殺しかねない勢いに、地元の保安官は軍に応援を要請。
勝ち組の日本人は全員逮捕される。
保安官事務所で取り調べを受けるさい、
ポルトガル語を話せない、または話そうとしない勝ち組のために通訳に呼ばれたのがアオキ。
実はこのアオキやその近隣に住むササキは、
ポルトガル語のラジオ放送を聴いて日本の敗戦を知っていた。
それは誰にも言わずにいたのだが、通訳として在席しただけで、
勝ち組から裏切り者よばわりされてしまう。
釈放されたワタナベは再び勝ち組を集めると、
裏切り者のアオキをはじめとする「国賊」を粛清せよと言う。
自分は本当に正しいことをしているのか、
そんな思いに駆られながらも、血に手を染めるタカハシは……。
歴史の教科書でしか習ったことのない戦争。
けれども教科書には載っていなかったことが、
戦争を題材とした映画には次から次へと出てきます。
『サラの鍵』もそうでした。これもそうです。
辛く、厳しく、苦しい。
本当にここまでの殺し合いがあったかどうかは知りませんが、
勝ち組と負け組の抗争があったのは事実。
日本刀で斬りつけて返り血を浴びたタカハシが、敗戦の事実に気づき、
保安官事務所で語るシーンは胸に迫ります。
それでも自分は死ねない、汚名を受け入れながら生きるしかないと。
大和魂っていったい何なのよ。こんな大和魂、いらない。
『死刑弁護人』とか『先生を流産させる会』とか、
「死」について考えさせられる作品が続いて疲労困憊気味。(--;
それよか、隣に座っていたカップルの男のほう。
上映中にいったいなんべん携帯を見るねん。
おみゃあが斬られろ!
監督:ヴィセンテ・アモリン
出演:伊原剛志,常盤貴子,菅田俊,余貴美子,大島葉子,
エドゥアルド・モスコヴィス,奥田瑛二他
前述の『最強のふたり』を観たあと、梅田ロフトへ。
7階で開催中だった楳図かずお恐怖マンガ展「楳恐(うめこわ)」を見るはずが長蛇の列。
60分待ちとの案内に泣き、そのまま地階のテアトル梅田へ向かいました。
並んでも見たかったけれど、ネット予約した本作に間に合わなくなっちゃいます。
楳恐に行きたくて、わざわざハシゴ先をここにしたのに、これじゃ本末転倒だぁ。
第二次世界大戦後まもないブラジル。
日本からの移民が多く住んでいるが、日本との国交は断絶、
日本語の新聞等は廃刊となり、情報は遮断されている。
日本が連合国に対して降伏したにもかかわらず、
それを知り得ない彼らは、日本の勝利を信じつづける。
そんな中にも、日本の全面降伏を認める少数派は存在した。
これがいわゆる、日本の勝ちを信じる「勝ち組」と負けを認める「負け組」。
勝ち組のリーダー格である元日本帝国陸軍大佐のワタナベは、
ある日、現地警察のガルシア伍長が日章旗を踏みつけたことに激怒。
写真館店主で同じく勝ち組のタカハシらを引き連れて抗議に出向く。
伍長を殺しかねない勢いに、地元の保安官は軍に応援を要請。
勝ち組の日本人は全員逮捕される。
保安官事務所で取り調べを受けるさい、
ポルトガル語を話せない、または話そうとしない勝ち組のために通訳に呼ばれたのがアオキ。
実はこのアオキやその近隣に住むササキは、
ポルトガル語のラジオ放送を聴いて日本の敗戦を知っていた。
それは誰にも言わずにいたのだが、通訳として在席しただけで、
勝ち組から裏切り者よばわりされてしまう。
釈放されたワタナベは再び勝ち組を集めると、
裏切り者のアオキをはじめとする「国賊」を粛清せよと言う。
自分は本当に正しいことをしているのか、
そんな思いに駆られながらも、血に手を染めるタカハシは……。
歴史の教科書でしか習ったことのない戦争。
けれども教科書には載っていなかったことが、
戦争を題材とした映画には次から次へと出てきます。
『サラの鍵』もそうでした。これもそうです。
辛く、厳しく、苦しい。
本当にここまでの殺し合いがあったかどうかは知りませんが、
勝ち組と負け組の抗争があったのは事実。
日本刀で斬りつけて返り血を浴びたタカハシが、敗戦の事実に気づき、
保安官事務所で語るシーンは胸に迫ります。
それでも自分は死ねない、汚名を受け入れながら生きるしかないと。
大和魂っていったい何なのよ。こんな大和魂、いらない。
『死刑弁護人』とか『先生を流産させる会』とか、
「死」について考えさせられる作品が続いて疲労困憊気味。(--;
それよか、隣に座っていたカップルの男のほう。
上映中にいったいなんべん携帯を見るねん。
おみゃあが斬られろ!