『天地明察』
監督:滝田洋二郎
出演:岡田准一,宮崎あおい,佐藤隆太,市川猿之助,笹野高史,岸部一徳,
渡辺大,横山裕,きたろう,尾藤イサオ,中井貴一,松本幸四郎他
久々のTOHOシネマズ西宮では3本ハシゴしました。
期待度の高い作品を〆として3本目に観ることにして、
それが前述の『ロック・オブ・エイジズ』でした。
その次に期待度が高かったのが本作です。つまり、2本目に観た作品。
実在の人物、安井算哲。その後、改名・改姓して渋川春海に。
彼の人生に基づいたフィクションで、原作は冲方丁の同名時代小説。
フィクションだということはエンドロールで知ったのですけれど。
「そんなに上手いこと行くかい!」と訝しんでいたらそういうわけで。
将軍に囲碁を教える名家に生まれた安井算哲。
優れた碁打ちでありながら、星の観測と算術も大好き。
神社の境内に掛けられた絵馬に算術問題を見つけると、
時が経つのも忘れて解くのに夢中になるほど。
ある日も問題解きに没頭し、上覧碁に遅刻する。
上覧碁は普通は事前に手が細かく決められているものだが、
対局する同志の本因坊道策から真剣勝負をしたいと言われ、
徳川家綱を前に、決められた手を無視した勝負を始める。
勝手なことをしてお目玉を喰らいかけたものの、
若き将軍家綱はその真剣勝負に大喜び。
また、家綱の後見人である会津藩主、保科正之は算哲に興味を示す。
ちょうどこの頃、800年に渡って用いられてきた暦にズレが見られ、
中国古来の暦を見直すべきではないかと幕府は考えていたところ。
保科は正しく新しい暦をつくるため、星や太陽の観測に赴くチーム結成を計画。
その一人として算哲が命を受ける。
よく比較されるであろう『劔岳 点の記』(2008)をやはり挙げたくなります。
どちらもどこまでが真実でどこからが作り話か知りませんが、
地図や暦をつくりあげた彼らが存在したことは事実。
交通手段も今とはまるでちがう時代に、
自分の足と目と頭を使って、コツコツとこんな作業を続け、
みごと偉業を成し遂げたことにただただ感服します。
滝田洋二郎監督や成島出監督が撮るのは、
とてもわかりやすくて万人に受け入れられそうな作品。
いつも安心して観ていられるし、人にも薦められます。
これを好きだと言えば、変人扱いされることはまずないでしょうから(笑)。
「どうか私より先に死なないと約束してください」。
同様の台詞は『僕等がいた 前篇』(2011)にもありましたが(後篇はパスしたいぐらい(^^;)、
いつどんな作品中で聞こうとも、必ずウルウルしてしまう私です。
監督:滝田洋二郎
出演:岡田准一,宮崎あおい,佐藤隆太,市川猿之助,笹野高史,岸部一徳,
渡辺大,横山裕,きたろう,尾藤イサオ,中井貴一,松本幸四郎他
久々のTOHOシネマズ西宮では3本ハシゴしました。
期待度の高い作品を〆として3本目に観ることにして、
それが前述の『ロック・オブ・エイジズ』でした。
その次に期待度が高かったのが本作です。つまり、2本目に観た作品。
実在の人物、安井算哲。その後、改名・改姓して渋川春海に。
彼の人生に基づいたフィクションで、原作は冲方丁の同名時代小説。
フィクションだということはエンドロールで知ったのですけれど。
「そんなに上手いこと行くかい!」と訝しんでいたらそういうわけで。
将軍に囲碁を教える名家に生まれた安井算哲。
優れた碁打ちでありながら、星の観測と算術も大好き。
神社の境内に掛けられた絵馬に算術問題を見つけると、
時が経つのも忘れて解くのに夢中になるほど。
ある日も問題解きに没頭し、上覧碁に遅刻する。
上覧碁は普通は事前に手が細かく決められているものだが、
対局する同志の本因坊道策から真剣勝負をしたいと言われ、
徳川家綱を前に、決められた手を無視した勝負を始める。
勝手なことをしてお目玉を喰らいかけたものの、
若き将軍家綱はその真剣勝負に大喜び。
また、家綱の後見人である会津藩主、保科正之は算哲に興味を示す。
ちょうどこの頃、800年に渡って用いられてきた暦にズレが見られ、
中国古来の暦を見直すべきではないかと幕府は考えていたところ。
保科は正しく新しい暦をつくるため、星や太陽の観測に赴くチーム結成を計画。
その一人として算哲が命を受ける。
よく比較されるであろう『劔岳 点の記』(2008)をやはり挙げたくなります。
どちらもどこまでが真実でどこからが作り話か知りませんが、
地図や暦をつくりあげた彼らが存在したことは事実。
交通手段も今とはまるでちがう時代に、
自分の足と目と頭を使って、コツコツとこんな作業を続け、
みごと偉業を成し遂げたことにただただ感服します。
滝田洋二郎監督や成島出監督が撮るのは、
とてもわかりやすくて万人に受け入れられそうな作品。
いつも安心して観ていられるし、人にも薦められます。
これを好きだと言えば、変人扱いされることはまずないでしょうから(笑)。
「どうか私より先に死なないと約束してください」。
同様の台詞は『僕等がいた 前篇』(2011)にもありましたが(後篇はパスしたいぐらい(^^;)、
いつどんな作品中で聞こうとも、必ずウルウルしてしまう私です。