『コッホ先生と僕らの革命』(原題:Der ganz große Traum)
監督:セバスチャン・グロブラー
出演:ダニエル・ブリュール,ブルクハルト・クラウスナー,ユストゥス・フォン・ドーナニー,
テオ・トレブス,アドリアン・ムーア,キャスリン・フォン・シュタインバーグ他
テアトル梅田にて公開中のドイツ作品。
主演のダニエル・ブリュールは、『ベルリン、僕らの革命』(2004)など、「革命」に縁あり。
本作はドイツにおける「サッカーの父」を描いた作品ということで、
サッカー少年も何人か観に来ていました。
小学生がこれを観てどう感じるのかは聞いてみたいところ。
1870年代、普仏戦争でフランスに勝利したドイツ。
国民の関心が次第にイギリスとの覇権争いに向かい、反英感情が高まるなか、
イギリス留学を終えた青年コンラート・コッホがドイツに帰国。
ブラウンシュヴァイクにある名門校「カタリネウム校」に、
ドイツ初の英語教師として実験的に採用される。
コッホの母校でもあるこの学校の校長グスタフは、
コッホの成功を祈って激励、穏やかに迎え入れるが、
イギリスを敵対視するほかの教師や保護者たちは失敗を祈るばかり。
生徒たちはイギリスについて偏見に満ちた教育を受けており、
英語の授業など受けても意味がないと言い放つ。
また、資本者階級がほとんどを占めるこの学校では、
労働者階級の生徒がいじめに遭っているようだ。
授業を開始したコッホは、生徒たちの歪んだ意識に唖然とする。
イギリスでともに過ごした友人イアンから貰ったサッカーボール。
ある日、コッホはそのボールを携えて学校へ。
教室でやる気を見せない生徒たちを体育館へ集めると、
イギリス発祥のサッカーについて話しはじめる。
フェアプレーの精神とチームワークをサッカーを通じて学ばせよう、そう考えたコッホ。
最初は戸惑いを見せ、反抗的だった生徒たちは、
やがてサッカーに魅入られ、サッカー用語から英語を覚える。
しかし、それを好ましく思わない地元の有力者らが圧力をかけてきて……。
政治とは無縁のところにあってほしいスポーツ。
けれども、何もかもが国同士の力関係に置き換えて考えられていた時代、
サッカーを持ち込むことにこんな試練があったとは思いもしませんでした。
「サッカーには貧富は関係ない」というコッホの言葉。
現在のいろんな国のサッカーを見ればそれは本当なんだと思えます。
ロンドンオリンピックのさい、某新聞の余録にあった一文。
イギリス国民に「一番目と二番目に好きなスポーツは?」と尋ねれば、
「一番目はサッカー、二番目はサッカー以外のスポーツ」と答える。
「一番目と二番目に応援するチームは?」と尋ねれば、
「一番目はグレートブリテン、二番目はグレートブリテンと対戦するチーム」と答える。
みんながこんな意識を持てたらいいのになぁ。
監督:セバスチャン・グロブラー
出演:ダニエル・ブリュール,ブルクハルト・クラウスナー,ユストゥス・フォン・ドーナニー,
テオ・トレブス,アドリアン・ムーア,キャスリン・フォン・シュタインバーグ他
テアトル梅田にて公開中のドイツ作品。
主演のダニエル・ブリュールは、『ベルリン、僕らの革命』(2004)など、「革命」に縁あり。
本作はドイツにおける「サッカーの父」を描いた作品ということで、
サッカー少年も何人か観に来ていました。
小学生がこれを観てどう感じるのかは聞いてみたいところ。
1870年代、普仏戦争でフランスに勝利したドイツ。
国民の関心が次第にイギリスとの覇権争いに向かい、反英感情が高まるなか、
イギリス留学を終えた青年コンラート・コッホがドイツに帰国。
ブラウンシュヴァイクにある名門校「カタリネウム校」に、
ドイツ初の英語教師として実験的に採用される。
コッホの母校でもあるこの学校の校長グスタフは、
コッホの成功を祈って激励、穏やかに迎え入れるが、
イギリスを敵対視するほかの教師や保護者たちは失敗を祈るばかり。
生徒たちはイギリスについて偏見に満ちた教育を受けており、
英語の授業など受けても意味がないと言い放つ。
また、資本者階級がほとんどを占めるこの学校では、
労働者階級の生徒がいじめに遭っているようだ。
授業を開始したコッホは、生徒たちの歪んだ意識に唖然とする。
イギリスでともに過ごした友人イアンから貰ったサッカーボール。
ある日、コッホはそのボールを携えて学校へ。
教室でやる気を見せない生徒たちを体育館へ集めると、
イギリス発祥のサッカーについて話しはじめる。
フェアプレーの精神とチームワークをサッカーを通じて学ばせよう、そう考えたコッホ。
最初は戸惑いを見せ、反抗的だった生徒たちは、
やがてサッカーに魅入られ、サッカー用語から英語を覚える。
しかし、それを好ましく思わない地元の有力者らが圧力をかけてきて……。
政治とは無縁のところにあってほしいスポーツ。
けれども、何もかもが国同士の力関係に置き換えて考えられていた時代、
サッカーを持ち込むことにこんな試練があったとは思いもしませんでした。
「サッカーには貧富は関係ない」というコッホの言葉。
現在のいろんな国のサッカーを見ればそれは本当なんだと思えます。
ロンドンオリンピックのさい、某新聞の余録にあった一文。
イギリス国民に「一番目と二番目に好きなスポーツは?」と尋ねれば、
「一番目はサッカー、二番目はサッカー以外のスポーツ」と答える。
「一番目と二番目に応援するチームは?」と尋ねれば、
「一番目はグレートブリテン、二番目はグレートブリテンと対戦するチーム」と答える。
みんながこんな意識を持てたらいいのになぁ。