夜な夜なシネマ

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『ワンダー 君は太陽』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の22本目@伊丹)

2018年06月23日 | 映画(わ行)
『ワンダー 君は太陽』(原題:Wonder)
監督:スティーヴン・チョボスキー
出演:ジェイコブ・トレンブレイ,オーウェン・ウィルソン,ジュリア・ロバーツ,
   マンディ・パティンキン,ダヴィード・ディグス,イザベラ・ヴィドヴィッチ他

終業後に2本ハシゴの2本目。『空飛ぶタイヤ』を観た後に。

原作は全米ベストセラー小説なのだそうです。
予告編を観ただけで絶対泣きそう。
監督は『ウォールフラワー』(2017)のスティーヴン・チョボスキーで、
『美女と野獣』(2017)の脚本家でもあります。

新生児1万人に1人の確率で見られるというトリーチャーコリンズ症候群(=下顎顔面骨形成不全症)。
生まれながらのこの障害を抱え、27回も手術を受けた10歳の少年オギー。
奇異の目にさらされることを避けて学校へは行かず、自宅学習を続けていたが、
新学期を迎えるのを機会に母親イザベルは学校へ通わせると決める。
父親ネートは反対したものの、オギー自身も登校を決意したのだから覚悟しなくては。

初登校の日、ネートとイザベル、オギーの姉ヴィアは校門まで付き添う。
不安ながらもヘルメットを外し、教室に入ったオギー。
案の定、その顔を気味が悪いと笑われ、誰も近づいてこようとしない。

富裕な家庭に育つ同級生ジャスティンはものすごく嫌な奴。
自宅学習だったオギーに勉強などできるわけがないと上から目線だったが、
オギーはとても賢くて、特に理科の成績では誰も太刀打ちできない。
面白く思わないジャスティンはオギーを徹底的にいじめる。

ところが、友だちなんてできないとあきらめ顔のオギーに同級生ジャックが声をかける。
ジャスティンとその取り巻きの視線など気にしないジャックとオギーは大の仲良しに。
初めての友だちにイザベルも胸を熱くするのだが……。

構成が面白い。
オギーだけに焦点を当てるのではなく、ヴィア、ヴィアの友人ミランダ、ジャックの視点からも。
それぞれの章立てになっていて、悩んでいるのはオギーだけではないことが明らかに。

いじめっ子の描き方がステレオタイプなのはつまらないし、
どうせいい話ならば、いじめっ子なんていっそ要らんやんと思わなくもありません。
アマノジャクゆえ、いい話すぎるという皮肉な見方をしてしまうけれど、いい話はやっぱりいいんだから。
母性あふれるジュリア・ロバーツスケベ鼻(笑)のオーウェン・ウィルソン
こんな前向きな両親だからこそ、オギーが生まれたんだなぁ。

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