夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

1回目の『ボヘミアン・ラプソディ』

2018年11月25日 | 映画(は行)
『ボヘミアン・ラプソディ』(原題:Bohemian Rhapsody)
監督:ブライアン・シンガー
出演:ラミ・マレック,ルーシー・ボーイントン,グウィリム・リー,ベン・ハーディ,
   ジョセフ・マッゼロ,エイダン・ギレン,トム・ホランダー,マイク・マイヤーズ他

1回目と書いたのは、すでに2回目を予約済みだからです。
この記事をUPする頃には爆音映画祭で観終わっているはず。
→はい、2回目も観ました。(^^)

公開前に爆音上映があることを知りました。
普通、劇場のオンライン予約は2日あるいは3日前からですが、
爆音映画祭の予約は3週間ほど前から開始。
オンライン予約開始当日に速攻で予約したので、
通常上映はもう観なくてもいいかなと思っていたんです。

ところが凄い評判。観に行った人みんな絶賛。
拍手しそうになったとか泣きそうになったとか。
ほなら、拍手しようよ、泣こうよ(笑)。
あまのじゃくの私ですが、これはいいに決まっている。
爆音映画祭まで待てず、とりあえず通常上映を観ることに。

このところ定番化している日曜日の朝2本、夕食を挟んで晩に1本をやはり決行。
IMAX版と通常版どちらも観られる時間帯だったけれど、
寝不足でしたからね、ちょっとでも早く帰れる通常版を選択。
109シネマズ箕面にて。

あらすじなんて要らないか(笑)。

ロンドン出身の伝説のバンド“クイーン”
全世界にファンを持ち、トータルセールスは2億枚を超えるそうです。
ボーカルのフレディ・マーキュリーは、マイケル・ジャクソンに次ぐ偉大な歌手とも、
史上最高のリードボーカリストとも言われています。
HIVに感染し、1991年に45歳という若さで合併症により死亡。

私は特にクイーンのファンだったわけではありません。
ヒット曲を一通り知っている程度。
でも、そんな程度の人でも音楽が好きならぜひ観てほしい。

イギリス領だったタンザニアのザンジバル島を出て、
イギリスへとやってきたペルシャ系インド人である両親の間に生まれたフレディ。
出自、名前、容姿、性的志向、何もかもにコンプレックスがあった様子。
そんななかで生み出した、革新的な数々の名曲。

バンドのメンバーもみんないい。
ギターのブライアン・メイ、ドラムのロジャー・テイラー、ベースのジョン・ディーコン。
基本的にみんな大卒理系アタマのインテリ。でも威張っていない。
曲作りについて意見を戦わせても、いい曲を作りたいという思いは同じで、
二番煎じは無し、新しいことに挑戦しつづけ、
全員が自分たちの曲に誇りを持っているから、決裂したりしません。
いや、一旦決裂はしているんですが、家族同然なんだなぁ。

ブライアン役のグウィリム・リー、ロジャー役のベン・ハーディ、
ジョン役のジョセフ・マッゼロ、みんな実物より少しずつ顔がいいのですが(笑)、
フレディ役のラミ・マレックは出っ歯を誇張しすぎではと思っていました。
しかし見ているうちに慣れるものですねぇ。最後は本物に見えてきます。
フレディから“マイアミ”と命名される弁護士役のトム・ホランダー
一時はフレディの伴侶として、そして良き理解者だった友人メアリー役のルーシー・ボーイントンも○。

たいしたことないんじゃないのと思っている人、つべこべ言わずに観てください。
ラストのライヴ・エイドは、コップの置かれる位置まで再現したという映像の凝りよう。
この演奏は胸に迫るものがあります。こりゃ泣く。

ブライアン・シンガー監督が現場に来なくなったりして、
途中でクビになったと聞いていたので、
出来上がりはどうなったのだろうかとものすごく心配でした。
そんな心配はどこへやら。監督の心中はいま如何に。
シンガー監督の『ユージュアル・サスペクツ』(1995)がめちゃめちゃ好きだったから、
今回のことで干されたりせずに、また面白い作品を撮ってほしいです。

爆音上映が楽しみで仕方ありません。→その話はまた後日。

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