夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ムタフカズ』

2018年11月03日 | 映画(ま行)
『ムタフカズ』
監督:西見祥示郎,ギヨーム・“RUN”・ルナール
声の出演:草彅剛,柄本時生,満島真之介,上坂すみれ,成河,藤井隼,
     柴田秀勝,桜庭和志,中井祐樹,中村大介,福井謙二他

フランスのアニメならフランス語で観たいからスルーしようと思ったら、
日仏合作アニメだそうで。評判も良いので観ることに。

日仏合作だけど、原作はフランスの漫画です。
フランスやベルギー辺りの漫画のことを特別にバンド・デシネと呼ぶのですね。
『ペルセポリス』(2007)や『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(2017)なんかもバンド・デシネが原作。
ウィキペディアを読んでみたけれど、どう特別なのかはよく理解できず。
世界各国の漫画やその他の芸術に大きな影響を与えているといわれても、
どの国にもそんな漫画がありそうだし。
特別さは理解できなくても、不思議な絵です。見入ってしまう。

荒んだ街DMC(ダーク・ミート・シティ)のボロアパートに暮らす若者、
リノことアンジェリーノ。同居人はガイコツ頭のヴィンス。
会えばろくなことにはならない友だち、ウィリーがしばしば来訪する。
3人でつるんで過ごす無為な日々。

ある日、ピザの配達中だったリノは、通りすがりの美少女ルナに一目惚れ。
彼女に気を取られていたせいで交通事故に遭う。
仕事はクビになったうえに、事故以来、奇妙な幻覚に囚われるように。

幻覚を見るようになってから、誰かがリノをつけている様子。
実はリノは特殊な能力を持ち、絶体絶命の危機に陥ると超人と化す。
彼のその能力を知る謎の組織が、リノを捕まえようとするのだが……。

リノ、ヴィンス、ウィリーの声を担当するのが草彅剛柄本時生満島真之介
これは合っていてよかったのですが、
途中ぞくぞくと登場するプロレスラーたちの声が素人くさい。
と思ったら、本物のレスラーたちで、道理で下手くそ(笑)。
ま、それもいい味で、『パパはわるものチャンピオン』を思い出して笑いました。

こういうのを「センスがいい」と言うのでしょうね。
と、センスのない私が言うのもなんですが、この雰囲気は素敵。
世の中でいちばん苦手なゴキブリが群れをなすのはゲゲッ。
でも、さしてリアルでもないので、想像力をストップさせれば耐えられます。

バンド・デシネなるものは私は好きかもしれません。
ところで、「ムタフカズ」ってなんですか。マザーファッカーズ?

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