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『空母いぶき』

2019年06月08日 | 映画(か行)
『空母いぶき』
監督:若松節朗
出演:西島秀俊,佐々木蔵之介,本田翼,小倉久寛,玉木宏,戸次重幸,市原隼人,
   中井貴一,村上淳,吉田栄作,中村育二,益岡徹,斉藤由貴,藤竜也,佐藤浩市他
 
レディースデーに109シネマズ箕面にて1本だけ。
 
原作は2014年から『ビッグコミック』に連載中のかわぐちかいじのコミック。
監督は『柘榴坂の仇討』(2014)の若松節朗。
公開前には総理大臣役を演じた佐藤浩市の発言に百田尚樹が反応。
ネット上でえらい騒ぎとなりました。
 
そう遠くない未来、12月23日の未明。
沖ノ鳥島の西方450キロに浮かぶ波留間群島初島に、国籍不明の武装集団が上陸する。
おそらくその国は東亜連邦(映画オリジナルの架空の国名)。
相手は初島にいる人々を拉致して占領、日本の領土を乗っ取るつもりらしい。
 
小笠原諸島沖で訓練航海中の海上自衛隊・第5護衛隊群がただちに出動を命じられる。
彼らが乗るのは専守防衛をめぐって議論の的となっていた自衛隊初の空母“いぶき”。
航空自衛隊出身の艦長・秋津竜太一佐(西島秀俊)と、
海上自衛隊生え抜きの副艦長・新波歳也二佐(佐々木蔵之介)は、
隊員たちを率いて現地へと向かうが、想定外の戦闘状態に直面。
 
事態を知らされた内閣総理大臣・垂水慶一郎(佐藤浩市)は、苦渋の判断。
防衛のための戦闘を採らざるを得なくなるのだが……。
 
カネかかっとるなぁという印象です。
上記キャスト以外にも、いぶきを護衛する各艦の艦長がなかなかに魅力的。
特に、本気モードに入ると関西弁になるという“いそかぜ”艦長役の山内圭哉が私のツボ。
 
たまたま取材で乗り合わせた記者役に本田翼小倉久寛
本田翼はほんとに可愛いですけれど、今のところ何役でも同じ
物憂い表情をしてもどこか白々しいというのか。
そのうち長澤まさみみたいに化けないかなぁ。
本田翼の上司役の斉藤由貴はさすがでした。彼女にずいぶん救われる。
 
つまらなくはないですよ、もちろん。でも私はイマイチ乗れない。
戦艦を「新しいおもちゃ」と称し、終始ニヤニヤ気味の西島くんもなんだか。
反戦を謳っているふうにはなっていても、
戦闘、戦争シーンに血がたぎる人のほうが気に入ると思います。
感動の煽り方がわかりやすすぎて興ざめ。わざとらしい。
 
唯一心に響いたのは、百田氏に三流役者呼ばわりされた(笑)佐藤浩市の台詞。
戦後、民意を反映したとはいえない法律がいろいろできた。
そんななか、決して変わらなかったものがひとつ。「絶対に戦争をしない」ということ。
 
いや、佐藤浩市、上手いってば!

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