夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』

2022年02月06日 | 映画(あ行)
『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』(原題:The Addams Family 2)
監督:コンラッド・ヴァーノン,グレッグ・ティアナン
声の出演:生瀬勝久,杏,二階堂ふみ,秋山竜次,堀江瞬,京田尚子,
     大塚明夫,森川智之,多田野曜平,ならはしみき他
 
日本全国で字幕版を上映しているのは2館のみ。
渋谷シネクイントとTOHOシネマズ梅田しかないやないかい。
いくら洋画は字幕で観る派だからって、
仕事帰りにこの字幕版を観るためだけに梅田までは行けません。
仕方なくTOHOシネマズ伊丹にて吹替版で手を打つ。
 
“アダムス・ファミリー”にまったく思い入れがないんです。
シリーズの何本かを観た記憶すらあやふや。
覚えているのはタリラリ♪タリラリ♪タリララッラララララッラララララ♪ヒュゥゥゥゥ♪の音楽だけ。
こういうときって眠気に襲われる確率高いんですが、大丈夫でしょうか。
 
もともとは1937年に発売された雑誌『ザ・ニューヨーカー』に掲載された一コマ漫画だと知る。へ~っ。
それが30年近く経ってからTVドラマ化され、さらにその後TVアニメとして登場。
1991年にはアンジェリカ・ヒューストンがモーティシアを演じて実写映画化。これはもちろん覚えています。
ウェンズデー役のクリスティナ・リッチが人気を博し、1993年には第2弾公開。
ヒットを飛ばして第3弾も制作するはずが、ゴメズ役のラウル・ジュリアが54歳で急逝したために頓挫。
そしてそして2019年、本作の前作となる新たなアニメ『アダムス・ファミリー』が作られたのでした。
 
……観てないよ私と思ったのに、一昨年しっかり観てましたがな、前作を。
そういえば思い出しました。しかも前作はちゃんと字幕版を観てるやん。
あれは“アダムス・ファミリー”じゃなくて“モンスター・ホテル”の続編だったと思っていたよ。
記憶って、ほんとに当てにならんもんだなぁ。ガックリ。
 
思春期まっただ中のウェンズデーは、両親や弟および学校への不満を膨らませる。
科学技術コンクールで誰にも負けない発明品を披露したのに、
学校は参加者全員を優勝とし、1等を決めようとしない。馬鹿げている。
 
そのコンクールを見ていたドクター、サイラス・ストレンジは、
ウェンズデーこそ自分の本当の娘だと主張し、アダムス家からウェンズデーを奪う計画を練る。
 
やってきたサイラスの使いの者を鼻で笑って追い返したゴメズとモーティシアは、
ウェンズデーを元気づけて家族の絆を取り戻そうと旅行を計画。
浮かない顔のウェンズデーを連れてキャンピングカーに乗り込むと、
アメリカ横断の旅へと出発するのだが……。
 
睡魔に襲われるかもとの懸念は当たり、序盤うとうとしました。
そもそも何の割引もない日に貯まったポイントで観ているから、寝てもいいと思っている(笑)。
記念すべき、今年初めて寝た作品かも。
 
が、ウェンズデーがサイラスを本当の父親だと考えて一家のもとを離れるところで覚醒しました。
ウェンズデーにフランケンシュタイン似の執事ラーチが同行し、
このふたりの旅のシーンで使われる音楽がとても楽しいんです。
オッサン暴走族軍団はモーターヘッドの曲に乗って登場し、リーダーの名前はレミーならぬロニー。
ラーチが突如ピアノを奏でながら歌いはじめるのはグロリア・ゲイナーの“I Will Survive”だし。
この曲、邦題は『恋のサバイバル』でしたよねぇ。ヘイヘーイ。
 
と、なかなか楽しい中盤以降は眠らずに鑑賞しました。
そうですか、ウェンズデーの吹替の声は二階堂ふみが担当しているのですね。
それはそれでよかったけれど、やっぱり観たいよ、字幕版。

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