『大怪獣のあとしまつ』
監督:三木聡
出演:山田涼介,土屋太鳳,濱田岳,眞島秀和,ふせえり,六角精児, 矢柴俊博,有薗芳記,
SUMIRE,笠兼三,MEGUMI,岩松了,田中要次,銀粉蝶,嶋田久作,笹野高史,
菊地凛子,二階堂ふみ,染谷将太,松重豊,オダギリジョー,西田敏行他
TOHOシネマズ伊丹にて。
『亀は意外と速く泳ぐ』(2005)の頃の三木聡監督のことは結構好きだったのですが、
『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(2018)で超ガッカリしました。
以来、劇場公開される作品はこれが初めて。
ふざけた感じになるんだかどうなんだか、やっぱりふざけていました(笑)。
人類に未曾有の恐怖をもたらした大怪獣が死亡して、国民に安堵の空気が流れるなか、
この死体をどう処分するかということで政府は頭を悩ませる。
死体の一部が徐々に膨張しはじめ、放っておけば爆発する危険があるのだ。
文部科学大臣・竹中(矢柴俊博)、国土交通大臣・道尾(笠兼三)、
各省の押し付け合いが始まったとき、雨音が提案したのは、
政府直轄の特殊部隊である特務隊に大怪獣の死体処理を任せよということ。
そしてその責任者には帯刀アラタ(山田涼介)がうってつけだと言う。
にわかにこのような任命を受けたアラタは戸惑う。
雨音と彼の妻・ユキノ(土屋太鳳)はかつてアラタと共に特務隊に所属し、
当時ユキノはアラタとつきあっていた。
今は雨音の妻となり、環境大臣秘書を務めるユキノとアラタは再会を果たすのだが……。
ふざけてはいるんですけれど、昔よりスベリ気味の感は否めません。
特に国防大臣が発する下ネタ寄りの話はほとんど面白くないし。(^^;
三木作品の常連、ふせえりがひときわ異彩を放っていて、
もしも今までふせえりを知らなかった人が観たとしたら、このおばちゃん誰?と思うかも。
相変わらずがんばっています。
大怪獣の腫れた部分が破裂したときに噴出するガスのにおいを表して、
うんこかゲロのにおいみたいだと言ったら、「うんこかゲロかハッキリしろ」とマスコミの怒号。
ふせえり演じる環境大臣が「ゲロ寄りのうんこのにおい」と言ったのには笑った。
で、うんことゲロのにおいの中間って、やっぱり銀杏なんですかね。
同じく三木組の村松利史が飲み屋だかカフェだかのサイケな店員役でチラリと出ていたり、
誰よりカッコイイのはユキノの兄で爆破の天才、ブルース役のオダギリジョーです。
アラタの上司役の眞島秀和もいいですよね。
ふざけるには壮大な話で、ちょっと中途半端なふざけ具合になっちゃったかなと思います。
三木作品を初めて観る人の感想を聴いてみたい。