夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『プアン/友だちと呼ばせて』

2022年08月16日 | 映画(は行)
『プアン/友だちと呼ばせて』(英題:One for the Road)
監督:バズ・プーンピリヤ
出演:トー・タナポップ,アイス・ナッタラット,プローイ・ホーワン,ヌン・シラパン,
   ヴィオーレット・ウォーティア,オークベープ・チュティモン,ラータ・ポーガム他
 
シネマート心斎橋にて前述の『キングメーカー 大統領を作った男』を観た後、
こちらでひとりランチ&昼呑みして、ご機嫌に酔っぱらってシアタス心斎橋へ。
 
バズ・プーンピリヤ監督といえば『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017)。
そのときはナタウット・プーンピリヤと名乗っていたはずなのですが、
どうしてナタウットからバズに変わったのかは知りません。
とにかく映画は面白かったけど、監督が男か女なのかも知りませんでした。
「巨匠ウォン・カーウァイが彼の才能に惚れ込んだ」とあるのを見て男性であるとわかりました。
名前が変わったわけじゃなくて使い分けているのですかね。知らんけど。
 
予告編がよかったのと、癌で余命宣告を受けた男性の話というのがの姿とかぶったのとで、
気になって選んだタイ作品ですが、やっぱり飲み過ぎたかなぁ、少し寝ました。(^^;
 
母親に厄介払いされる形でニューヨークに移り住んだボス(トー・タナポップ)。
富裕な母親はボスにゴージャスなマンションの一室と彼が働くバーまで用意する。
恋人のプリムと共にニューヨークへと渡ったボスだったが、プリムとは破局。
 
そんなボスのもとへ、タイで暮らす親友ウード(アイス・ナッタラット)から久々に電話がかかる。
聞けばウードは白血病で余命わずか。頼みがあると言われ、ボスはバンコクヘと駆けつける。
 
ウードの頼みは、死ぬ前に元カノたちを訪ねる旅につきあってほしいということ。
運転手を任されたボスは、ウードと共に彼の元カノ巡りに出かけるのだが……。
 
ボス役のトー・タナポップは長身のイケメンで、相当人気があるようです。
一方のウード役のアイス・ナッタラットは綾野剛を思い出させます。
タイプの異なるふたりですが、そりゃモテモテでしょうねぇ。
 
元カノひとりずつに会いに行くウード。
でも自分はもうすぐ死ぬなんて話はそうそうできません。
交際当時に女優を目指していた元カノのヌーナーを訪ねたときは特にそう。
今はその夢を実現している彼女にかつて酷い言葉を投げかけたことを詫び、
君を支えられなくてごめんとは言えるけど、俺は死ぬんだよとは言えない。
 
余談ですが、このヌーナーを演じているのがオークベープ・チュティモンで、
『バッド・ジーニアス』の主演女優ですが、彼女も名前が変わっとるがな。
ま、どっちにしても絶対に私には覚えられない名前です。
 
元カノのみならず、これまで関わってきた人たちひとりずつに会う。
ちゃんと会えた人はスマホのアドレス帳から消去する。なんか切ない。
 
と、ヒットもわかる話ではありますけれど、すべてにおいて男性の目線なんです。
切なさに溢れているし、映像は綺麗だし、音楽もとてもいい。
けど、女はいつまでも自分に惚れていると思っちゃいませんか。妄想だよ(笑)。
って、女だってそうかもしれませんけどね。(^^;

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