私ひとりで行ってもよかったのですが、60年前にその界隈に勤めていた母が懐かしかろうと、一緒に。
事務の方が「ここで喧嘩が始まるケースも少なくないので、
そうして涙ぐむ家族の姿にはホッとします」と言ってくださいました。
思い返すと、弟が遺言書を書くと言ったのが5月26日のことでした。
その前週に緊急入院しましたが、24日頃まではなんなと私に連絡が来ていた。
26日、遺言書を書くための紙を3枚持って行ったら、
ペンを握る力もあまりなくなっていた弟は3枚とも書き損じ。
「ピッピッて線引いて訂正印押してもいいよ」と言ったけど、
「いや、ちゃんと書き直すわ」と看護師さんを呼ぶ。
「すみません、何でもいいんで、白い紙5枚くらいください」と弟。
「そろそろ遺言書書いとこ思って姉貴に紙持ってきてもろたんですが、失敗して」と弟が言うと、
遺言書という言葉にギョッとしたのか、看護師さんが反応に困っている。
やっと「緊張しますか」と尋ねる看護師さんに、弟は「いや、もう頭ちゃんと回ってないんで」。
ここ、笑うとこですよ~、看護師さん(笑)。弟と私は笑ったけど、看護師さんドン引き。
その翌日の27日は『トップガン マーヴェリック』の封切り日でした。
鑑賞回数を忘れないように18回目までちょこちょこ書いてきました。
19回目は109シネマズ箕面でIMAX版を鑑賞。
20回目は昨日9月9日、ちょうど弟の百箇日、109シネマズ大阪エキスポシティにて4DX吹替版を。
4DXはもうええわと思っていた私ですが、昨日はなんだかよかった。
吹替版がやはりとてもいいのと、真夏が過ぎ去ったからか、冷房が緩めで寒くない(笑)。
その後つづけて同劇場でレイトショー、21回目に最強のIMAXレーザーGT版を。
マーヴェリックがケイン少将を無視してダークスターで飛び立った後、
マッハ9を記録した辺りで映る空を見ると、いつも泣きそうになります。
こんな空を弟も見ているのかなと思うから。
30回観た『ボヘミアン・ラプソディ』をどうでもいいと思うぐらいになっているのは、
おそらく『トップガン マーヴェリック』の公開時期のせいかおかげか、
弟のことを思い出させるからなのだと思います。
おまけに百箇日の9日がデジタル先行配信スタートの日なのですから。
11月2日にはDVD等も発売。当然予約済みです。
また『ボラプ』のときみたいに、鑑賞用と未開封のまま置いておく用を(笑)。