夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『リボルバー』

2025年03月13日 | 映画(ら行)
『リボルバー』(英題:Revolver)
監督:オ・スンウク
出演:チョン・ドヨン,チ・チャンウク,イム・ジヨン,キム・ジョンス,キム・ジュンハン,
   チョン・マンシク,チョン・ヘジン,イ・ジョンジェ,チョン・ジェヨン他
 
封切りになったばかりの作品にいろいろ観たいものはあって、さんざん迷う。
晩にNGKで“吉本新喜劇記念日2025 今年は65周年記念ツアー千秋楽”に行くから、
出かけるついでになんばでしか観られない作品にしようと思いました。
この前々日に観た『プロジェクト・サイレンス』もすげぇ面白かったし、やっぱり韓国作品は外せない。
というわけで、TOHOシネマズなんば別館にて本作を観ることに決定。
 
警察の汚職スキャンダルの罪をひとりでかぶることになった女刑事ハ・スヨン(チョン・ドヨン)。
その見返りに7億ウォン(約7千万円)と高級マンションを受け取ることになっていたのに、
2年の服役を終えて出所すると、金は支払われず、マンションも他人の名義に。
 
約束が反故にされたことを悟ったスヨンは、自分の取り分をきっちりもらわねば気が済まない。
あのとき7億ウォンの支払いを約束した名前も知らぬ男が誰だか突き止めるため、ひとりで調べはじめるのだが……。
 
いつも思うことですが、汚職の内容ってなかなか難しいことが多い。
ヤクザから回収した麻薬をくすねて売る程度の内容ならわかりやすいのですが、
本作の汚職については私は正直いってよくわかっちゃいない。(^^;
ただ、裏社会で力を持つ人がやらかすことに目を瞑る代わりに金を受け取っていた、みたいな感じ。
 
スヨンの恋人だった上司がその汚職に大きく関わっていたようで、けれど彼はスヨンの服役中に死んでしまいます。
自殺と言われているけれど、誰かに殺されたにちがいない。
この上司を演じているのがイ・ジョンジェ“イカゲーム”の彼しか知らない人には見てほしい。
 
出所の日にナメた態度で刑務所前に現れたホステス風の女性チョン・ユンソン(イム・ジヨン)が
やがてスヨンのただひとりの味方になるのは読めるけど嬉しいこと。
約束を反故にしたアンディ(チ・チャンウク)って、まるで『ANORA アノーラ』のイヴァンと同じ。
力を持つ親がいなければ何にもできないボンクラなんですよねぇ。バカ息子。美形だけど。
 
普通の話ならスヨンは濡れ衣を着せられていただけってことになりますが、
これは彼女も汚職に絡んでいてその分け前を取り戻すために奮闘する話。
だから、おおっ、よかったというわけではないけれど、まぁまぁ面白い。
ただ、チョン・ドヨンが美人の扱いなのはよくわかりません。お堅い役人とかのほうが似合ってる。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする