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『タイタニック』【ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター】

2023年02月28日 | 映画(た行)
『タイタニック』(原題:Titanic)
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:レオナルド・ディカプリオ,ケイト・ウィンスレット,ビリー・ゼイン,キャシー・ベイツ,
   フランシス・フィッシャー,ビル・パクストン,バーナード・ヒル・グロリア・スチュアート他
 
もちろん1997年の公開当時に劇場鑑賞しています。
確かあれはTOHOシネマズ梅田となる前の映画館、北野劇場だったと思います。
最初から泣きモードで劇場入りしたので、アホみたいに泣いた覚えが(笑)。
 
このたびジェームズ・キャメロン25周年ということで3Dリマスター版が公開されている。
「ジェームズ・キャメロン25周年」って、なんか変じゃないですか。
池波正太郎生誕100年」とかならわかりますよ。でもジェームズ・キャメロンはまだ生きてはるし。
彼の25周年というよりは、映画『タイタニック』そのものの25周年やん。
 
などと思いながら、スルーするつもりでいました。3Dにはちっとも惹かれないし。
だけど、連日大入り満員だと聞いて、俄然行ってみる気に。
アマノジャクではありますが、流行っている映画と聞けば行かずにはいられない。
 
イオンシネマ茨木にて、平日20:05からの回。ほんまや、ほぼ満席やん。
しかも客は若いカップルが圧倒的に多い。
まぁこれも189分の長尺ですしねぇ、上映終了は23:30を回るから、
早寝早起きかつトイレがもたないジジババにはつらかろう。
 
1997年にはまだこの世に生まれていなかったか、生まれていても幼かったか、そんな客ばかりで、
上映前には「めっちゃ楽しみ」とか話しているのを聞くと嬉しくなる。
隣の兄ちゃんがアームレストからこっちに腕を出しすぎなのが気になったものの、
途中で携帯を鳴らす人とか見る人とかは、私の見える範囲にはいません。マナー良し。
 
なんといってもレオナルド・ディカプリオの美しさがたまらん。
今回の『タイタニック』で彼のことを知って惚れたという若者には、過去の彼の出演作をいろいろと観てほしい。
特に『ギルバート・グレイプ』(1993)は推しだけど、これは女子がキャーキャーいうようなレオ様じゃない。
キャーキャー言いたい場合には何を観ればいいでしょうね。
やっぱり『タイタニック』に尽きるでしょうか。
 
キャーキャーに関係なく、最近の作品であれば『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)が面白い。
あれだけ大ヒットを飛ばした『タイタニック』なのに、彼のみ賞から遠ざけられた悲運。
演技力を認められようと躍起になったかどうか知りませんが、
見事アカデミー賞主演男優賞に輝いた『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)も観てほしいですよねぇ。
 
ヒロイン役のケイト・ウィンスレットに関しては、当時もオバハンくさいと言われていました。
いま観てもやはりその感は否めません。歩き方まで若々しくないように見えてしまいます。
でもやはりこちらも歳を取ったからか、昔ほど「こりゃないだろう」とは感じず。
 
あれから25年。
本作の主題歌を歌うセリーヌ・ディオンがゲイにはすごく嫌われている歌手であることなども知りました。
また、タイタニック号沈没後に海に投げ出された乗客を救うために戻った唯一の救命ボートが感動的でしたが、
それを指揮したヨアン・グリフィズ演じる5等航海士のモデルとなっている実在の人物ハロルド・ロウが、
実は白人至上主義者で、非白人の生存者を見つけても助けなかったこととか、私にも要らん知識が増えた。(^^;
ついでにキャメロン監督が本作でローズの孫娘役だったスージー・エイミスと結婚したこととかも。
 
当時ハンカチがぐすぐすになるほど泣いたのに、今回は時折涙が出そうになった程度。
だけど周囲から鼻をすする音が聞こえてきたのはなんだか嬉しかったです。
途中からただの絶叫映画といえなくもないので、もう観に行かないとは思うけれど、
美しく可愛く、腹の出ていないレオ様のいでたちを拝みにまた行ってもいいかもしれないと思う今日。

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