『卒業 Tell the World I Love You』(英題:Tell the World I Love You)
監督:ポット・アーノン
出演:スラデット・ピニワット,タナポン・スクンパンタナーサーン,
シラホップ・マニティクン,クナイティップ・ピンプラダブ他
北摂では観るものがなくなって、仕事帰りにシネ・リーブル梅田へ。
最近タイ作品がちょっと面白いな~と思っていました。
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017)とか『ハッピー・オールド・イヤー』(2019)とか好きでしたし、
『ホームステイ ボクと僕の100日間』(2018)も印象に残っています。
でもこれは私には刺さらないどころか、観ているのもツライ作品だったなぁ。
「タイの人気若手俳優の共演で贈る青春クライムアクション」との触れ込みで、
だったらイケメンがいっぱい出てくると思うじゃないですか。
だけど、『2gether THE MOVIE』(2021)ほどの綺麗な男子は出てこないんですよ。
スリル溢れるサスペンスでもなければ、アクションも中途半端に派手で。
バンコクに暮らす男子高校生のケンとタイは親友同士。
あるとき、ケンはボンという青年が夜の街で袋叩きにされているのを見かける。
ボンに殴る蹴るの暴行を加えているのは明らかに裏社会の男たちで、
その場ではどうにもできなかったが、男たちが立ち去った隙にボンを助ける。
ボンは足を洗おうとしているのに、ヤクをくすねたと濡れ衣を着せられ、
組織を抜けたければまずヤクを返せと言われたらしい。
しつこくボンを追い回す男たちは、ボンを助けたケンにも目をつけ、
ケンと親しいタイの兄が経営する飲食店にまで押しかけて暴れる。
今までタイのもとに住まわせてもらっていたのに出て行くことを余儀なくされたケン。
行く場所に困っていると、ボンが現れ、助けてもらったお礼に家に来ないかと言い……。
現在タイに駐在中のダンナに「こんなに簡単に銃をぶっ放せるものなの?」と聞いたら、
銃は当然違法だから、これは映画の中だけでのこと。聞くまでもないか。(^^;
先日タイでは大麻が合法化されたため、会社としてどのように対応するかは悩みの種なのだそうです。
本作に出てくるヤクは大麻かどうか私にはわかりませんが(笑)、
序盤に貧困にあえぐ主婦が収入ほしさに売ろうとしたのはケタミンでした。
いや、ケタミンがどういうものなのかも知らんけど。
テンポが緩い。そのわりに殴る蹴るは派手。
邦画だったらその一発が飛ぶ直前に味方が出てくるやろと思うのに、殴りすぎ。死なないけど。
高校生の暮らしぶりとか、奨学金を狙って勉強する様子とか、中国に行きたがるのとか、
いろいろ興味を引かれる話はありましたが、もっとイケメンが出てきてくれないとつまらない。(^^;
と私は思ったのですけれど、そんなに評判は悪くないようですね。へ~っ。