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『パンク侍、斬られて候』

2018年07月08日 | 映画(は行)
『パンク侍、斬られて候』
監督:石井岳龍
出演:綾野剛,北川景子,東出昌大,染谷将太,浅野忠信,永瀬正敏,
   村上淳,若葉竜也,近藤公園,渋川清彦,國村隼,豊川悦司他

日曜日と「映画の日」が重なりました。
地震の後片付けはこの日も免除してもらうことにして、
TOHOシネマズ西宮で3本ハシゴ、その1本目。

芥川賞受賞作品よりも直木賞受賞作品のほうが取っつきやすい印象があるから、
ハードルの高い芥川賞作家、町田康の小説は未体験ゾーン。
石井岳龍監督もわかりやすい作品を撮る人でもないから、どうなのよと思いつつ、
クドカンの脚本で綾野剛主演なら観てみたいじゃあないですか。

江戸時代。超人的剣客を自称する浪人・掛十之進(綾野剛)。
黒和藩の街道に姿を現した彼は、物乞いの老人をいきなり斬り捨てる。
唖然とする藩士・長岡主馬(近藤公園)に向かって掛が説明するには、
その老人こそ「腹ふり党」なる新興宗教団体の一員で、
このままでは黒和藩は腹ふり党に侵されてしまう、
ついては腹ふり党に詳しい自分を仕官に引き立てよと。

長岡は慌てて黒和藩の出頭家老・内藤帯刀(豊川悦司)のもとへ走り、
掛の申し出について話したところ、内藤はすぐに掛の嘘であることを見抜く。
この嘘は次席家老・大浦主膳(國村隼)を失脚させるのに役立つと考え、
内藤は掛を追い出すことなく謀略の片棒を担がせることに。
まんまと内藤の思惑どおりに事は進み、
大浦と長岡は藩主・黒和直仁(東出昌大)から猿回しを仕事とする奉行所に左遷される。

やがて、内藤の密偵・江下レの魂次(渋川清彦)の調査で
腹ふり党がすでに解散していると知った内藤は、
腹ふり党に騒ぎを起こさせ、自分が鎮圧して手柄を取ることを思いつく。
そこで、腹ふり党の元幹部・茶山半郎(浅野忠信)をたきつけるよう掛に命じるのだが……。

こうして芥川賞作家の作品を観た結果、やはりわかりやすくはない。
キャストが豪華でひとりひとりは魅力的、睡魔に襲われることもありません。
眠くはならなかったけど、なんかイマイチ。
染谷将太永瀬正敏(←特殊メイクで猿役)はちょっと光っていましたが、
コメディなのにコメディになりきれていない感。あくまでも私にとってはですが。
綾野剛は力入りすぎ、そういう意味ではトヨエツのほうがいい力の抜け具合。

最後はちょっぴりついていけてなかった私。(^^;
乗りきれなかったけど、印象には強く残りました。

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