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『ハヌ・マン』

2024年10月21日 | 映画(は行)
『ハヌ・マン』(原題:Hanu-Man)
監督:プラシャーント・ヴァルマ
出演:テージャ・サッジャー,アムリタ・アイヤル,ヴァララクシュミ・サラトクマール,
   ラジ・ディーパク・シェッティー,ヴィナイ・ラーイ,ヴェンネラ・キショール他
声の出演:ラヴィ・テージャ
 
前日になんばパークスシネマで『花嫁はどこへ?』を観たばかりなので、
期せずしてボリウッドの連チャンになりました。
 
本作は今年1月に本国インドで封切りとなり、大ヒットを飛ばしたテルグ語作品とのこと。
主演のテージャ・サッジャーはなかなかのイケメンだけど聞いたことないと思っていたら、
本作のヒットによってインド全土にその名前を知られた俳優なのだそうです。
 
多神教のヒンドゥー教の中にあって三大神と言われるのはシヴァとブラフマーとヴィシュヌ。
そのうちシヴァ(破壊神)の化身と称されているのがハヌマーンであり、
古代インドの叙事詩“ラーマーヤナ”で活躍する猿の将軍でもあります。
 
冒頭に登場するのは“スパイダーマン”になることを夢見る少年マイケル。
自分はスーパーヒーローになれると信じて疑わないマイケルは、空を飛ぼうとして当然失敗、骨折。
父親は激怒し、優しい母親からも人間にはそんな能力は備わっていないと諭される。
スーパーヒーローになるには親が邪魔。マイケルは家に火をつけて両親を殺す。
 
数十年後、マイケルは世間の悪を叩く謎のダークヒーローとして跳躍していた。
銀行強盗現場にどこからともなく現れては犯人たちを容赦なくぶっ殺してその場を去る。
いささか行き過ぎとも思える行いだが、すっかり世間の人気者に。
少年時代に助けたいじめられっ子シリが科学者となり、マイケルの装具と武器を開発している。
 
場面は変わって南インド、バスさえ来ない山奥の村。
昔の因習が受け継がれ、最も力を持つ者が「殿様」と呼ばれ、殿様に逆らうことは許されない。
なくならない上納システムに異議を唱える女性ミナクシが傷つけられそうになり、
彼女に想いを寄せる青年ハヌマントゥは腕に覚えもないのに敵に襲撃をかける。
 
ミナクシはなんとか逃げおおせたものの、ハヌマントゥは大怪我をして崖から転落。
しかし海の中でハヌマーンの血から生まれたとされる輝石に触れ、不思議な力を宿す。
 
その輝石を太陽の光にかざせば、あり得ないほどの力を得ると知ったハヌマントゥ。
殿様とその一味に戦いを挑んで圧勝。
今度はハヌマントゥが殿様になるはずが、この村に殿様など要らぬ、
選挙で正しい指導者を選ぼうと言う彼に村人たちは拍手喝采を送る。
 
一方、スーパーヒーローになるための力を求めるマイケルは、動画でハヌマントゥのことを知る。
これこそが我が求めるものだと、村の支援をすると偽ってヘリコプターでやってくるのだが……。
 
ボリウッドのご多分に漏れず、158分の長尺。
最後が少し長いかなとは思いましたが、眠くはなることはなく。
最初はマイケルが主役だと思っていたので、村に場面が変わったときには意味がわからず。
そうしたら、マイケルより可愛いハヌマントゥが主演になって嬉しい気分。
そりゃねぇ、オッサンを見るよりもイケメンを見るほうが楽しいに決まっている。
 
ハヌマントゥを親代わりとなって育ててきた姉アンジャマ役のヴァララクシュミ・サラトクマールのカッコイイこと。
椰子の実も武器になるんですね(笑)。
 
まさか158分で完結しないとは思わないじゃあないか。来年続編公開らしい。
えーっ。長い。観るけど。(T_ T)

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