『モエカレはオレンジ色』
監督:村上正典
出演:岩本照,生見愛瑠,鈴木仁,上杉柊平,浮所飛貴,古川雄大,
藤原大祐,永瀬莉子,高月彩良,晴瑠,笛木優子他
前述の『ビリーバーズ』の後、同じくイオンシネマ茨木にてレイトショー。
予告編を観たとき、これは私が観に行くべき作品ではないと思いました。
だって最近、この手の高校生がヒロインの作品を観るたびに、
キュンキュンできないどころか観ているのが恥ずかしくなるから。
きっと本作もそうだろうと思いつつ、ほかに観るものもないので覚悟を決めて。
原作は月刊漫画雑誌『デザート』に2016年から今も連載中の同名コミック。
監督はTVドラマの演出を多く務める村上正典。
生見愛瑠、なんと読むのかと思ったら「ぬくみめる」ですか。読めねぇ。
父親を亡くした悲しみも癒えないうちに転校した女子高生・佐々木萌衣(生見愛瑠)は、
蛯原のひと言のおかげで気持ちが前向きになり、
同級生・桐谷紗弓(永瀬莉子)に思い切って声をかけて親友に。
紗弓の計らいでさっそく蛯原にコクった萌衣だったが、あっさりフラれてしまい……。
書くほどのあらすじがないがな(笑)。
フラれたけど一途に思い続けているうちに蛯原も心を開くという、書かなくてもわかる展開。
ただ、こんなもんだろうと覚悟して観に行ったおかげでまぁまぁ楽しかった。
私以上に観客として浮いていたオッサンひとり客が声に出して笑うシーンが結構あり、
それがほかの客の笑いを誘ったりもしていました。わりといい雰囲気。
なんぼ救急救命士の資格取得に向けて勉強中だからって、
女子高生が現場に残って逃げ遅れた客をひとりずつ助けるって、そんな無茶したらあかんやろ。
顔にハンカチすら当てずに燃えさかる火と煙の中で平気な萌衣、アリですか。
蛯原ら消防士たちも、「萌衣が取り残されている」って走り出すし。えーっ。
もうお好きにしてください、ラブラブなだけでいい話なんだからと思いました。
いま売れているのは誰かを知るために、今後もこの手のやつを観ることにします。