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『21世紀の資本』

2020年05月31日 | 映画(な行)
『21世紀の資本』(原題:Capital in the Twenty-First Century)
監督:ジャスティン・ペンバートン
 
コロナ騒動の前は、平日の晩に2本ハシゴするのが常でしたが、
今はどこの劇場もレイトショーの時間帯の上映がないので、1本しか観られません。
しかも近所のシネコンでは“午前十時の映画祭10+”なんてのもやっていないから、
唯一未見の作品である本作を鑑賞。109シネマズ箕面にて。
 
フランス/ニュージーランド作品。
原作は世界的なベストセラー経済書『21世紀の資本』。
原作者のトマ・ピケティが自ら解説するドキュメンタリーです。
 
幼い頃、親が経済の話をしているのを聞くと、
ちっともわからん、でも大人になったらきっとわかるはずだと思っていました。
それが20歳を過ぎても全然そうはならず、
政治経済に疎いまま今まで来てしまいました。
何の自慢にもならないことで、本当にお恥ずかしいかぎりです。
 
そんな私でも、本作を観れば少しは賢くなれるのではと思ったのに。
資本主義についてわかりやすく解き明かしてくれる作品なのでしょ。
でも話は頭を素通りして、しまいには睡魔に襲われる。
何分うとうとしたかわかりませんが、
寝る前も寝た後も、印象に残っていることはごくわずか。
 
まず、18世紀には平均寿命が17歳だったという話。
びっくりしたけれど、どこの話でしたっけ、フランス?
奴隷の売買のポスターが普通に貼られているシーンもたまげました。
あと、イギリスは、上位1%の富裕層が70%の土地を所有しているという話。
 
どこの国の話だったか、何かが撤廃されて(←その何かを覚えていない(^^;)、
国民の年収は800%アップしたけれど、
富裕層の年収は2000%アップしたという話もあったような。
 
およそそれらしくない女性歴史学者は、美人なのでしょうが、
ドアップで顔が迫ってくると怖いのよと思ったり。
なんだかこんな感じで、資本主義についてわからないまま。
 
格差がありすぎる。
でも格差があるほうがそれを跳ね返そうと頑張る人がいるからいいのだ、
そういう持論の人もいるそうですが、
跳ね返せる格差と絶対無理な格差がありゃあしませんか。
 
面白かったのは、いろいろと出てくる映画のワンシーン。
『エリジウム』(2013)が映ったときだけはワクワクしました。
 
結局、私は阿呆のまま人生を終わる気がしてきました。(T_T)

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