夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション』

2015年08月16日 | 映画(さ行)
『最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション』(原題:The Final Member)
監督:ジョナ・ベッカー,ザック・マス

箕面で『ジュラシック・ワールド』を観て、美容院へ行って、
その後わざわざ梅田へ出たのは本作を観るため。
『野火』『Mr.タスク』でちがう種類の「愕然」を感じ、
シネ・リーブル梅田で21:05から、レイトショーのみの上映の本作を待ちました。
この時間に私が梅田で映画を観ることはそうそうなくて、
ほかの作品にどれくらい客が入るのか想像もつきませんが、
本作の客の入りは『劇場版 BiSキャノンボール 2014』には負けるけどそこそこかと。

2012年のカナダのドキュメンタリー作品。
入場者には熱海秘宝館の入館割引券付きリーフレットが配布されています。

アイスランド北部の小さな港町フーサヴィークは、
世界で唯一の“ペニス博物館”が存在する町。
館長はシッギことシグルズル・ヒャールタルソン。
中学校時代に友人から牛のペニスをもらったことをきっかけに、
さまざまな生物のペニス標本を集めるように。

40年にわたって収集されたペニス・コレクション。
1997年、「博物館をつくるべき」という妻の助言により、
シッギは自身のコレクションを公開すべく、首都レイキャヴィクに博物館を開館。
2004年にフーサヴィークに移転し、ペニスのホルマリン漬け標本のほか、
ペニスに関係のあるものを展示しています。

大小さまざまな生物のペニスを網羅している博物館ですが、
ひとつだけ欠けているものがありました。それは、ヒトのペニス。

自分の死後、ドナー登録して臓器を提供する人はいるけれど、
前もってペニスを提供しようと決めている人などいません。
死体から許可なくペニスを切り取ることは許されないし、
快く提供してくれる遺族だってもちろんいない。
土葬の国で棺桶を開けてみればペニスがないなどというのは笑われるというわけで。
しかし、ヒトのペニスが欠けたままではコレクションが未完成なのです。

悩むシッギの前に、ほぼ時を同じくして2名の男性が名乗りを上げます。
ひとりはアイスランドの著名な冒険家で、300人以上の女性と寝たと胸を張るパゥットル・アラソン。
90歳を超えている彼は、まだまだ元気であるというものの、きっとお迎え間近。
自分が死んだら喜んでペニスを提供するよとシッギに言います。
もうひとりはアメリカからわざわざ連絡を寄越したカウボーイ、トム・ミッチェル。
パゥットルに少しだけ後れを取ったトムは、
何が何でも自分が初のペニス提供者になりたいと、躍起になります。

本作はこんなペニス・コレクション完成までの道のりを追ったもの。

観てみたいと思ったのは職業柄。
博物館の収蔵庫には、日の目を見ないであろう標本資料が何万点とあります。
ペニス関連の標本資料もおそらくそのうちのひとつ。

博物館に搬入された資料は、購入した場合は適正な価格でやりとりされたかどうか、
寄付された場合もいったいいかほどの価値があるのかを見る評価委員会にかけます。
たとえば奉納物に多く見られるペニスをかたどった標本資料。
委員会開催の準備をする私たちは、それらをどのように並べるか悩んだものです。
「立てておく?寝かせておく?」なんて。
評価委員の方々が「う~ん、1万円」「3千円」などと言いながら、
ずらり並んだそれらに値段を付けてゆく姿も楽しいものでした。

評価委員会が済めば、今度は標本番号を書くときにも悩みます。
片手にそれを握りしめ、もう片方の手に筆を持って「どこに書いたらええやろ」と。
今はその部署から離れたので、ペニス関連の標本を見ることはそうそうありません。
そんな仕事をしていた頃が懐かしく。

法定のペニスの長さというのがあるというのは初耳で笑いました。
12.7cm以下だとそれと認められないなんてアンマリですよね(笑)。
ペニスをめぐる真面目な騒ぎが楽しいドキュメンタリーでした。

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『Mr.タスク』

2015年08月15日 | 映画(ま行)
『Mr.タスク』(原題:Tusk)
監督:ケヴィン・スミス
出演:マイケル・パークス,ジャスティン・ロング,ハーレイ・ジョエル・オスメント,
   ジェネシス・ロドリゲス,ギー・ラポワンテ他

テアトル梅田へ向かうはずがシネ・リーブル梅田に変更したハシゴの2本目。

もともとは大好きだったケヴィン・スミス監督。
デビュー作の『クラークス』(1994)でエエやんこの監督と思い、
『モール・ラッツ』(1995)、『チェイシング・エイミー』(1997)、『ドグマ』(1999)、
ここまではすべてお気に入り。
勢いで買ってしまった『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』(2001)もまぁ良しとして、
『世界で一番パパが好き!』(2004)ではなんともいえず腑抜けちまった印象。
『恋するポルノ・グラフィティ』(2008)で呆れはてました。

その後に名前を見かけたのが『レッド・ステイト』(2011)。
久しぶりに観てみる気になったけれど、オカルトホラーらしい。
まだまだホラーが苦手な私はオカルトは特にパス。
そして本作はホラーコメディなのですと。
予告編にはまもなく公開の『ムカデ人間3』が流れると知り、
絶対ムリっぽいけどシネ・リーブルへ来ちゃったんだから仕方がない。
ハシゴの1本目と3本目の間を埋めるものはこれしかなくて。

ウォレスとテディは一緒にポッドキャスト(インターネットラジオ)を運営する親友。
自分の右足を誤って切断してしまった男性を番組で面白可笑しく取り上げ、
その後をさらに笑うべく男性の実家があるカナダをウォレスが訪ねたところ、男性は自殺していた。

せっかくここまで来たのに。自殺するなら俺と会ってからにしろよ。
良心の痛みなどまったく感じないウォレスは、ネタなしではアメリカに帰れないと、
近所のバーなどを回ってネタを探していたところ、
トイレの壁に「部屋を貸します」という貼り紙を発見。
部屋にはまったく興味がないが、貸し主の老人は数々の冒険談を持っているらしい。
さっそく連絡を取り、ネタになりそうな話を聞きに行くのだが……。

観に行ったことを後悔しましたね。(^^;
観に行っておいて言うのもどうかと思いますが、これを観に来ている人、変。
誰にもお薦めしないので、ネタバレで。

ハワード・ハウというその老人は元船乗りで、セイウチに助けられた過去があります。
あのときのセイウチと過ごしたい、そんな一心から連絡してきた人を拉致監禁。
薬を盛って眠らせては、脚を切断。セイウチになる手術をほどこすのです。

こうして書いていても気持ち悪い。(--;
皮膚を切り貼りして舌を抜かれ、牙を付けられたウォレスの気味の悪いこと。
セイウチ化したウォレスがもう少し可愛ければ観るに耐えましたが、これじゃ到底ムリッ。
恋人と親友がやっとウォレスを見つけても、人間に戻ることはできません。
動物保護施設送りとなってセイウチとして生きるさまがまた気持ち悪い。

長年にわたって事件を追っていた探偵役にジョニー・デップ
彼はギー・ラポワンテ名義で同名の探偵役として登場します。
コンビニの店員に彼とヴァネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・メロディ・デップ。
もうひとりの店員はケヴィン・スミス監督の娘ハーリー・クィン・スミス。
ふたりともめちゃ綺麗、カワイイです。

ウォレスの行方を追う恋人役にジェネシス・ロドリゲス。
彼女は『ハリケーンアワー』(2013)でポール・ウォーカーの奥様役だった人。彼女も綺麗。
そう、駄目駄目作品なのに、きちんと綺麗で可愛い人が出演しているのは救い。
テディ役にはデブデブに太ったハーレイ・ジョエル・オスメント。わりといい味を出しています。

エンドロールにかぶせられたオーディオコメンタリーみたいなやつ。
これがいい声で悪趣味なことをしゃべるからさらに不愉快。
もう絶対観ないよ、ケヴィン・スミス監督の作品。
見切りをつけるいいきっかけにはなったかも!?

人の不幸を嘲笑うと痛い目に遭うということで。

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『野火』

2015年08月14日 | 映画(な行)
『野火』
監督:塚本晋也
出演:塚本晋也,リリー・フランキー,中村達也,森優作,中村優子,
   山本浩司,神高貴宏,辻岡正人,入江庸仁,山内まも留他

昔は「天使の輪ができてる」とか「緑の黒髪」と言われるほど、
自慢だとは思っていなかったけどよく褒めてもらえる髪でした。
何も気にしなくても大丈夫だったから、
シャンプーもただ香りが好きなものを選ぶだけで髪への影響を考えなかったし、
乾かすのが面倒で濡れた髪のまま寝ることがほとんど。

そんなふうに気を遣わなかったせいもあるのでしょうが、加齢ゆえにどんどん劣化。
髪の毛が痩せてくるのは仕方がないけれど、ずいぶん出てきた白髪。
これはそろそろちゃんと美容院へ行って染めなければと、
前述の『ジュラシック・ワールド』を観終わってから徒歩15分ほどの美容院へ。
人生初のカラーリング後、そこから20分ぐらい歩いて箕面駅へ行くつもりでいたら、
5分ほど歩いたところでタイミングよくバスがやってきて飛び乗りました。

で、梅田まで出て3本ハシゴ。
3本目に観るつもりの作品のみ、シネ・リーブル梅田の席をオンライン予約済み。
その前の2本を観るべく、テアトル梅田へ向かうつもりが、暑い、とにかく暑い。
どこかでお盆のお供えも調達しなければならないし、
買い物のあとにテアトルとリーブルのハシゴはしんどすぎる。

とてもテアトルに向かう元気はなくなって、まずは阪急三番街でお供えを買い、
地下をそのまま歩いてルクア方面へ。
『ジュラシック・ワールド』を観る前にパンを食べたきりだったことを思い出し、
空いたお腹を満たそうと、バルチカの“旧ヤム鐵道”でひとりごはん。
アルコールを摂るのは我慢して、シネ・リーブル梅田までテクテク。
別の日に観る計画を立てていた本作を観てしまうことにしました。

1951年に発表された大岡昇平の同名小説。
1959年にも市川崑監督によって映画化されていますが、私は未見。
今回は監督・脚本・主演とも塚本晋也によるもの。
海外にもカルト的ファンを擁する塚本監督ながら、
構想に20年を費やした本作には出資者が集まらず、自主制作映画として公開。
二度と観たくはないけれど、一度は観なくてはならない作品です。

太平洋戦争末期、日本の劣勢が固まりつつある頃のフィリピン・レイテ島。
戦線にいた田村一等兵(塚本晋也)は肺病を患い、上官(山本浩司)から病院行きを命じられる。
わずかな食糧を携えて田村が到着した野戦病院は死にかけた患者だらけ。
肺をやられたぐらいで来るなと、食糧だけ取り上げられて追い返される。
戻っては上官に怒鳴られ、再び病院へ行けば医者から怒られ、どこにも行きようのない田村。

原野をさまよううち、田村は別部隊の3人と出会う。
民間人が隠し持っていた塩をくすねてきた田村に、
伍長(中村達也)は塩をくれるならついてきてもいいと言い、行動を共にすることに。
島の西海岸パロンポンまで行けばセブ島まで船で連れて行ってもらえるらしいと、
一行はパロンポンを目指して歩きだす。

途中、野戦病院付近で見かけた安田(リリー・フランキー)と永松(森優作)と再会。
足の悪い安田を父親のように慕って肩を貸す永松に声をかける田村だったが……。

熱帯の山野を意識朦朧として迷走する田村。
地獄絵の中で狂人と化していく姿が恐ろしい。
砲火を浴びて積み上がる死体を見るとき、心が押しつぶされそうになります。
美談などいっさいないこの作品は絶望的で凄まじく、
本作の前ではどんな戦争映画も綺麗事に見えるのではとすら思いました。

この狂気から目をそむけることなかれ。

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『ジュラシック・ワールド』

2015年08月13日 | 映画(さ行)
『ジュラシック・ワールド』(原題:Jurassic World)
監督:コリン・トレヴォロウ
出演:クリス・プラット,ブライス・ダラス・ハワード,ヴィンセント・ドノフリオ,タイ・シンプキンス,
   ニック・ロビンソン,オマール・シー,B・D・ウォン,イルファン・カーン他

〈おことわりとおわび〉
UP後に「ラトプルではなくてラプトル」との鋭いご指摘をいただきました。
最近とみにカタカナに弱くてすみません。
「訂正禁止」とも言い渡されておりますので(笑)、ここに訂正してお詫び申し上げます。
ごめんなしゃ~い!

日曜日の朝、109シネマズ箕面へ。
どっちみち何の割引もない日だから、いつ観ても割り引いてくれないIMAX3D版を。
どうやらIMAX3D版を観るのはこのとき以来。
期待していたほどその迫力は感じられませんでしたが、それでも面白かったです。

コスタリカ沖に浮かぶイスラ・ヌブラル島。
22年前、多数の犠牲者を出した“ジュラシック・パーク”に代わり、
新たな恐竜テーマーパーク“ジュラシック・ワールド”がオープン。
連日2万人を超える観光客でにぎわっている。

高校生のザックと小学生のグレイ兄弟は、両親に見送られてこのパークへやってくる。
母親カレンの妹クレア、つまり兄弟の叔母がパークの運営責任者を務めているため、
ザックとグレイをパークに招待、案内してくれるのだ。

しかし、大盛況のパークでクレアは大忙し。甥っ子たちにつきあっているひまがない。
秘書のザラに兄弟の子守りを丸投げして仕事にかかりっきり。
ザラの厳しい監視にうんざりしたザックは、
彼女の目がそれたすきにグレイの手を引っ張り、好き勝手に行動しはじめる。

ちょうどその頃、クレアはパークの運営会社インジェン社のCFOサイモンに
遺伝子操作によって誕生させた新種の恐竜“インドミナス・レックス”をお披露目中。
凶暴なその性質に不安を感じたサイモンは、インドミナスの飼育区画の防壁が適当かどうか、
オーウェンに相談するようクレアに指示する。

オーウェンは元軍人で、動物行動学の専門家。
小型の獰猛な恐竜“ラトプル”の調教にも成功、皆から一目置かれていた。
インジェン社のセキュリティー部門のリーダー、ヴィックは、
ラトプルを利用してよからぬことを考えている様子。
恐竜たちが金儲けのためだけに利用されることを懸念していたオーウェンだったが、
その懸念どおり、インドミナスが壁を破って外に飛び出し……。

オーウェン役に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のクリス・プラット
どうやら私はこの人がかなり好きなようです。
同僚に「あのデブっちょめ」と言われていたように、ちょっと太めなのですが、
包容力ありそうで優しそう、かつ、いい感じに色気があります。
『人生、ブラボー!』(2011)のハリウッド版リメイク『人生、サイコー!』(2013)でも
主演のヴィンス・ヴォーンの親友役がハマっていました。

予想外の面白さだったのが、クレア役のブライス・ダラス・ハワード
出てきたばかりの頃は父親ロン・ハワード監督の七光りかと思っていましたが、
『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(2011)の性悪奥様役でキラリ、
本作では高飛車ながら可愛らしく涙ぐんだり、
いざというときには底抜けの強さを見せて笑わせてもくれる彼女に驚き。
とっても好きになりました。

『ザ・セル』(2000)以降、変態か悪人にしか見えないヴィンセント・ドノフリオ
恐竜に襲いかかられてもちっとも可哀想だとは思えず、
誰しもからざまあみろと思われていることでしょう。

徹底した娯楽作品。楽しいです。

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『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』

2015年08月12日 | 映画(ら行)
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(原題:Love & Mercy)
監督:ビル・ポーラッド
出演:ジョン・キューザック,ポール・ダノ,エリザベス・バンクス,ポール・ジアマッティ,
   ジェイク・アベル,ケニー・ウォーマルド,ブレット・ダヴァーン,グレアム・ロジャース他

シネマート心斎橋で3本ハシゴの3本目。

“ザ・ビーチ・ボーイズ”は、おそらく私よりも少し上の世代がハマったバンド。
ゆえに客の年齢層はちょっと高め。平日18時半の回にそこそこ入っていました。
私はといえば『テルミン』(1993)を観て、あのバンドかと思ったぐらいの興味で、
これもジョン・キューザック主演でなければスルーしていたかも。
そして本作を観た今、“ザ・ビーチ・ボーイズ”への興味は格段に増しました。

1961年に結成されたロックバンド“ザ・ビーチ・ボーイズ”。
メンバーはブライアン・ウィルソンと弟のデニス、カール、
従兄のマイク・ラブ、高校時代の同級生アル・ジャーディン。
曲づくりはもちろんのこと、楽器の用い方やコーラスの方法などすべての面において、
天才ミュージシャンのブライアンが引き受ける。

サーフィンの流行と相まって、ビーチ・ボーイズの曲は若者たちの心を捉え、
ブライアンらは瞬く間にスターへの階段を駆けのぼる。
メンバーが浮かれるなか、ブライアンは曲づくりのプレッシャーに押しつぶされそうに。
曲づくりに専念したいからとツアーには参加せず、ブライアンはスタジオにこもる。

その結果、生まれた革新的な音楽。
ブライアンの指揮のもと演奏したスタジオミュージシャンたちをも唸らせる。
しかし、ツアーから戻ってきたマイクは、
これまでのビーチ・ボーイズのイメージを一変させる曲に大反対。

時を経た1980年代、表舞台から姿を消したブライアンは心に問題を抱え、
何をするにも精神科医ユージン・ランディの許可なくしては動けずにいる。
ユージンともども入店した自動車販売店で、
セールス担当の美しい女性メリンダ・レッドベターと出会う。

ユージンの勧めもあり、メリンダとしばしば出かけるようになるブライアン。
彼と過ごすことをとても楽しく感じていたメリンダだが、
ユージンから呼び出しを受け、ブライアンとの交際にルールを課される。
ブライアンがユージンによって薬漬けにされているのではないかと訝ったメリンダは……。

1980年代のブライアンにジョン・キューザック。
額の後退といい、顔の皺といい、年を取ったなぁと思い、そりゃ私もだと愕然。(^^;
1960年代のブライアンにポール・ダノ
似ているとは思えないのですが、どちらも精神に障害を抱えた男をサラッと熱演。
アンタこそがおかしいやろと言いたくなるユージンにポール・ジアマッティ
キレ味抜群で相変わらずの曲者ぶり。腹立たしいほどのいやらしさ。
メリンダ役のエリザベス・バンクスは80年代の女性がよく似合っています。

太陽が燦々と降り注ぐビーチで聴かれた曲たちにこんな苦悩が眠っていたとは。
壊れかけた天才を救ったラブ&マーシー、愛と慈悲。

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