マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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檪原生駒山口神社オタビ

2005年10月05日 18時09分50秒 | 平群町へ
平群町檪原(いちはら)の当家宅庭前にオハキツキができあがった一週間後の神幸祭(オタビ)は、生駒山口神社で神職から御霊を遷されたサカキを持って、烏帽子、狩衣姿の本当家、敬用人、提灯人らが頭屋宅へとお渡りをします。

道中、「道造り」というクワをもった人が、道を掃きならすような所作で行列を先導します。

行列の前を、人がすれ違うことは許されない神聖なお渡りです。

当家宅に着くと、サカキをオハキの竹筒に差込み祭神のお旅は終わります。

当家、敬用人は前日の早朝、檪原川の御幣岩の場で禊ぎの垢離取りを行い、身を清めて小石を70個ほど拾い持ち帰ります。

その小石は毎日、オハキの前の手水に三個ずつ沈める所作を行います。

オタビを終えて翌週の宵宮の「後夜おくり」までの毎日、同神社の神職は毎朝当屋宅へ来られてオハキを祭祀します。

なお、当家と敬用人だけによって行われる神聖な「後夜おくり」神事は、極秘の遷幸であるゆえすべての火が消され、集落の人々も見ることがでいない神事であり、撮影も禁止されています。

(H17.10.2 Kiss Digtal N撮影)