奈良県東部の山間部には古い形式を残す祭りがあります。
奈良市邑地町の水越神社秋祭りの宵宮では田楽をはじめとして翁舞や相撲などの神事芸能が奉納されます。
近世の秋祭りでの姿を今に伝えるものとして、大変貴重なもので県の無形民俗文化財に指定されています。
夜、渡御衆の12人のお渡りの行列が神社に到着したのち、拝殿に上がり神拝(じんぱい)と呼ばれる神事芸能が始まります。
拝殿前方の二人が扇を取り出して、床を煽いでから広げた扇の上に楽器を乗せます。床を煽ぐのは祓って清める意味があると言われています。
このあと、拝殿中央で対面して太鼓と鼓を打ち鳴らします。
次に同じ所作を繰り返し、場を清めて扇を広げベンザラ(ササラ)を乗せます。
このあと、衣装の袖を掴んで笛の音に合わせて上体を大きく左右に振る「袖神楽」という所作をします。
ジャラジャラと鳴らすのがベンザラであり、神拝は楽器の構成から田楽とよばれる古典芸能と考えられています。
次は翁舞です。翁は祭りの場を清め、一人で神楽舞を謡い舞います。舞の最後に一年間の願いがかなったという感謝のオヒネリが飛んできます。
ラストは相撲の奉納です。力士は神拝と同じ所作をします。
始めは「小角力」で力士はお互いに見合ってから手を組んで引っ張り合いぐるぐる回ります。
次は回しを肩に担いだ「大関相撲」です。
扇で祓って肩に担いでいた回しを上に乗せて拝礼します。
回しを傍らに置いて、見合い手を組んでシコを踏むように大きく足を踏みならしぐるぐる回ります。
うっそうと茂る神社の森の中、厳かに神事されます。
(H17.10.8 Kiss Digtal N撮影)
奈良市邑地町の水越神社秋祭りの宵宮では田楽をはじめとして翁舞や相撲などの神事芸能が奉納されます。
近世の秋祭りでの姿を今に伝えるものとして、大変貴重なもので県の無形民俗文化財に指定されています。
夜、渡御衆の12人のお渡りの行列が神社に到着したのち、拝殿に上がり神拝(じんぱい)と呼ばれる神事芸能が始まります。
拝殿前方の二人が扇を取り出して、床を煽いでから広げた扇の上に楽器を乗せます。床を煽ぐのは祓って清める意味があると言われています。
このあと、拝殿中央で対面して太鼓と鼓を打ち鳴らします。
次に同じ所作を繰り返し、場を清めて扇を広げベンザラ(ササラ)を乗せます。
このあと、衣装の袖を掴んで笛の音に合わせて上体を大きく左右に振る「袖神楽」という所作をします。
ジャラジャラと鳴らすのがベンザラであり、神拝は楽器の構成から田楽とよばれる古典芸能と考えられています。
次は翁舞です。翁は祭りの場を清め、一人で神楽舞を謡い舞います。舞の最後に一年間の願いがかなったという感謝のオヒネリが飛んできます。
ラストは相撲の奉納です。力士は神拝と同じ所作をします。
始めは「小角力」で力士はお互いに見合ってから手を組んで引っ張り合いぐるぐる回ります。
次は回しを肩に担いだ「大関相撲」です。
扇で祓って肩に担いでいた回しを上に乗せて拝礼します。
回しを傍らに置いて、見合い手を組んでシコを踏むように大きく足を踏みならしぐるぐる回ります。
うっそうと茂る神社の森の中、厳かに神事されます。
(H17.10.8 Kiss Digtal N撮影)